友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

迷走の鳩山政権

2010年03月30日 22時18分34秒 | Weblog
 民主党政権が誕生して半年以上が経過したけれど、この迷走はいったいなんだろう。国民の多くが自民党政権はもうたくさんだと政権交代を選択した。それくほど民主党への期待は大きかった。期待が大きかっただけに落胆も大きい。誕生しばかりの2ヶ月や3ヶ月は、いろんなことが進まなくてもやむを得ないと思ったし、多少のぶらつきや政策の後退も仕方がないと、寛大な気持ちとそんなことで崩れて欲しくないという気持ちとで、大きな目で見ようとしてきた。

 しかし、鳩山由紀夫首相の「献金疑惑」や小沢一郎幹事長の「金」の問題が表面化して以来、民主党に大きな期待を持っていた国民は、「民主党も同じか」と半ば諦めの心境に陥っている。それでも、鳩山政権の支持率が激減しているのに、民主党の支持率がかろうじて自民党を上回っているのは、確かに自民党ではダメだという気持ちとまだ民主党に賭けたいという気持ちの表れだろうと思う。毎月1,500万円のお金を受け取りながら、「一切知らなかった」というのは、庶民感覚では理解できない。「秘書がやったことで私は知らない」ということも、そんなことはあるはずがないとしか思えない。

 小沢さんや鳩山さんが辞任しない限り、民主党の支持回復はないように思う。国民が民主党に期待したものは少なくともお金にきれいな政党であることだった。「民主党も同じか」では、期待した方が落ち込んでしまう。問題の解決の仕方までも自民党と同じように「秘書がやったこと」と言い、解決策も示さないままにいつの間にかウヤムヤにしてしまっている。これでは国民の支持は遠のくばかりだろう。民主党は小沢一郎氏を恐れていてはならない。鳩山由紀夫氏の金に頼っていてはならない。汚れたものをバッサリと断ち切る覚悟がなければ、民主党そのものが生き延びられないだろう。

 私が選挙で争ったわがまちの首長は、「安全、安心、健康のまちづくり」と言い、「市民の生の声を聞き、新たなまちづくりに取り組んでいきたい」とか、「行政改革を推し進め、まちの活性化を図りたい」とか、とにかく聞こえの良い言葉が続く人だ。言葉の一つひとつを厳密に使うことがないから、ではどのような具体策を示すかということになると全く何も出てこない。行政改革とまちの活性化はどう結びつくのかもわからない。耳に聞こえの良い言葉を選んでつなぎ合わせているとしか考えられない。

 でもまあ、民主党政権もそんなに変わりがないほど地に落ちたように思う。ここらで鳩山さんが「普天間基地の国外移設が受け入れられないならば、日米安保条約の破棄となってもやむを得ない」と言ったなら、鳩山さんの株は上がるだろう。アメリカ軍は日本から引き上げ、「日本が他の国に侵略されようが関知しない」と言うのであれば、「どうぞ、引き上げてください。わが国は世界平和を目指した憲法の下で、全ての軍備を放棄しますから」と啖呵を切って欲しいものだと思う。出来ないだろうな、鳩山さんは。
コメント (2)
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