友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

私は改憲に反対です

2018年05月03日 18時02分19秒 | Weblog

  日本国憲法を読んだ時、フランス革命やアメリカの独立宣言の精神を受け継ぐ、人類が得た最高の憲法と思った。しかし、そんなふうに憲法を受け止めたのは私のように戦後教育で育った世代だけなのかも知れない。元NHKの気象予報士、半井小絵さんが憲法改正を目指す議員グループの集会で語ったことがインターネットに載っていた。

 半井さんは「無知、無関心だった」と自分を反省し、現実を見て「憲法改正の意義を考えるようになった」と話す。「領土の拡大を目論む国が日本を攻めきたら、今の憲法では守ることが出来ない」と言い、「憲法9条が目に入らぬかと言って憲法を差し出すと敵は攻撃を止めますか?気象予報士的に申し上げると、台風に来るなと言えば、台風はルートを変えることはありえない」と。

 台風は自然現象で、戦争は人間がする行為なので、例えに持ち出すこと自体が間違っている。「無知、無関心」と反省したのだから、もう1歩考えて欲しかった。「日本を攻めてきたら」と必ず改憲派の人は言うが、そうさせないために努力することが政治である。もっと先のことまで考えれば、戦争のない世界を作ればいいのではないのか。私はその方が現実に即していると思う。

 完璧な人はいないし、完璧な国家も存在しない。絶対に正しいと言えないし、絶対に間違っているとも言えない。だからこそ、人の言うことには耳を傾ける必要がある。ソクラテスのように「無知であることを知っている」謙虚さが必要なのだ。不完全な人間が作った国家であるから、他国を支配して富を得ようとする愚かな人間も生まれるだろう。けれど、それに待ったをかけることが出来るのも人間である。

 私は憲法を変えることには反対だ。日本国憲法は人類が目指した理想である。「日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」(第9条)。


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