午後からは雨になるというので、午前中は鉢からチューリップを取り出す作業に精を出した。鉢をひっくり返してチューリップを取り出し、土に残った根を取り除いてキレイにした土を袋に入れる。作業をしながら、来年はチューリップの栽培を止めるのなら、根が残ったまま土を捨てればいいのにと思う。鉢があるから植えたくなるのだから、鉢を無くしてしまえばいいと思う。6月に仙台の孫娘が来るのに、花がないのは寂しいとも思う。
気持ちがすっきりしないまま、作業だけは進めた。正午近くなって雨が降り出してきた。午後は友だちの木版画展を観に行き、その足で閉館になるボストン美術館の『至宝展』を観てきた。木版画展は愛好家たちによる小作品を並べたものだが、友だちの作品は先生たちの作品の隣に展示されていたから、グループのリーダー的な存在なのだろう。版画は根気が要るし、刷り上がった時の想像力がなければいい作品にならない。皆さん、凄いなあーと感心する。
事情は知らないが金山にあるボストン美術館は近々閉館になる。その閉館前の企画展で、コレクターと作品が組み合わされた展示になっていた。事業家が成功するとその財力をアートの蒐集に向けるケースは多い。個人が持っていても自己満足になってしまうので、美術館に寄贈し多くの人々に鑑賞してもらうことで意義を感じている。中国絵画の「九龍図巻」は10メートルを超える大作で、9つの龍が見事に水墨で描かれている。
フランス絵画のコーナーには美術の教科書に出てくるようなモネ、セザンヌ、ゴッホなど身近な作品が並ぶ。こうして観るとコローの風景画は秀作だと感じた。昨夜もBS日テレの『ぶらぶら美術・博物館』で、横浜市立美術館で開催されている「ヌード」を取り上げ、西洋美術が女性の裸体にこだわってきた歴史を解説していた。ヌードなら描いてもいいなという気になった。
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