長女のダンナが我が家のテレビで、韓国ドラマ『愛の不時着』やウクライナのドラマ『国民の僕』を見られるようにセットしてくれたので、今は『国民の僕』を観ている。どうやら1話が30分のドラマのようだが、いったい何時、どんな風に終わるのかとヤキモキして観ている。
高校の歴史の教師だった男が、政治の腐敗撲滅を掲げて大統領選挙に出馬し、当選してしまう。教師役を現大統領のゼレンスキーが演じ、仲間の教師に行った政権批判が隠し撮りされ、SNSで話題になり、大統領選で当選してしまう。結果として、そうなってしまったのだから観ていてもややこしい。
テレビニュースにゼレンスキー大統領が出てくると、ドラマなのかと錯覚してしまうほどだ。ドラマは極めてコメディータッチなので、本当にこんな大統領でいいのかと心配になる。信念は変わらないが、ドジでどこか頼りない。友だち思いで友情に篤いが、友だちと思っていた人に裏切られてしまうのはなぜなのだろう。
私がよく分からないのは、腐敗と戦っていたのに、大統領になってしばらくすると、かなり裕福な暮らしぶりになってしまったことだ。これはドラマだから仕方ないが、実際の彼はロシアに愛着を持っていたのに、ロシア軍の侵攻に対して、「国土を守るのは国民の務め」と言い切って武力で対抗してしまうのも解せない。
国民の命を守ることが大統領の最大の使命なら、もっと他の方法を考えるべきだ。ドラマのゼレンスキーはあくまでも正義感の強い人で、不正に屈しないが、権力のある人や財力のある人に助けを求める場面もある。理想ばかりを追い求めず、現実を見つめることも政治には必要だろう。
ドラマのゼレンスキーと現実のゼレンスキー大統領がどうしてもダブってくる。ドラマも現実も、どうか平和で楽しく終わって欲しい。ドラマは後、何回続くのだろう。
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