世の中にはいろんな人がいる。それぞれに個性があって、違うのだから当然なことだけれど、その個性に気が付かない人もいれば、気にし過ぎる人もいる。「しまった」と言うから、どんなことかと心配すると、買い物して来た店よりチラシの店の方が安く売っていたというような他愛もないことだったりする。
けれども本人は真剣で、「安いと思って2つも買っちゃった」と嘆く。「電気代がもったいないから」と部屋の電灯を消して回るのに、トイレの換気扇を1晩中点けっぱなしにしてしまう。火事にならなければそれでいい、そのくらいのいい加減さの方がよいと思うが、いろんなことが心配でならないのだ。
今朝の朝日新聞の『悩みのるつぼ』は、過去の出来事がまざまざと蘇ってくる人の相談だった。「誰でも経験すること、と思いながらなかなか忘れられず、悔恨が繰り返し浮かんでは消え、消えては浮かんできます。すぐに忘れられる人が羨ましい。このような性格や考え方を変えるのはどうすれば」と訴える。
回答者の姜尚中さんは、「人間は過去を記憶し、未来を予測する知恵を持っています。でもそれが悩みのタネにもなっているのです。今を愉しめない性行の根幹にあるものは不安だと思います。不安が過去の悔恨となったり、未来への焦りとなったりしているのです。ですから答えは、今を無心にエンジョイすることです」と結ぶ。
過去のことを悔やんでも取り戻せないし、先のことを心配しても仕方ない。「今がよければ、それでよし」と思う以外ない。「しまった」ならば、こういう時も「あるさ」と開き直ろう。完璧な人間などはいない。いい加減でいいじゃーないか。これって、自分勝手なのかな?
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