孫娘がランチに連れて行ってくれた店は、北名古屋市熊野庄にあった。私は北名古屋市のことなら何でも知っているつもりでいたが、全く知らなかった。尋ねると、「開店して18年になります」と言う。車のよく通る道路では無いが、周りは新しい一戸建ての家が多い。店は古風な洋風で、駐車場は広い。
中に入って驚いた。洋風の雑貨が並べてあり、多人数の客を迎える時と、幼い子を連れた家族用の部屋とに分かれていた。幼い子が遊んでいられるようにオモチャまであった。ランチメニューもバラエティーに富んでいて、とても美味しかった。フランス語の飾りものがあるのも印象的だ。
訊けば、女主人がひとりで切り盛りしているので、すぐに料理が出せなくて帰ってしまう人もいると言う。こんな素敵な店なのに、宣伝して客が増え過ぎても困るだろう。今度、カミさんがゴルフで出かける時、ひとりで来てみよう。幼い子連れでも行ける店に立て続けに行ったが、新興住宅街ではこういう店が増えているのだろう。
私の住むマンションの周りでも、畑地だったところにマンションが建ったり(写真)、一戸建ての家が数件も建っている。そうかと思うと、古い一戸建ての家が新しく建て直されてもいる(写真)。駅に比較的近いし、買い物にも便利な土地のせいだろう。愛知県でも交通の便の悪い、古い部落は空き家が多いと言う。
働く場所があり、交通や生活の便利な所に、人は集中して来る。それは仕方のないことだ。けれどいつか、流れは変わる。駅前の商店街も、近郊に大型スパーが出来て寂れてしまったりする。少子化でも大きな都市はまだいいが、小さな市や町は以前と同じようにはやっていけない。
新しい家やマンションに、入居する人が途絶えたなら、この街はどうなるのだろう。学校の統廃合が進んでいる地域もある。保育園の建設が求められていたのに、入園する子どもが少なくて困っているところもある。変わらない行政サービスを維持するために、先の長いプランを考えなくてはならない。出来るのだろうか?
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