杭打ちのデーターの改ざんは個人というよりも会社ぐるみのようだが、業界そのもの体質とまで言われている。そして今度は、血液製剤の製造元の会社が10年以上にわたって国が承認した方法ではないものを製造し、不正の発覚を免れるため、承認書通りに製造したかのように製造記録を偽造していた。極端なことを言えば、大人がこんなものだから、子どもは「もう耐えられない」と自殺してしまう。
千葉県の私立の総合病院の医師が、県の医療行政に対して病院の理事長とともに抗議したが、病院はその後態度を転換したので、医師は県と国に対して内部調査の申し入れ書を提出した。すると、理事長の指示命令に反したと懲戒処分となった。医師は『医療崩壊』の著書もあり、南相馬市への医療支援に取り組むなど正義感の強い人のようだ。医療行政を現場の立場から批判したことで懲戒処分になるとは驚くが、そういう国なのだ。
市の国際交流協会が韓国フェスティバルを企画していたところ、街宣車が市庁舎を取り囲み、嫌がらせ電話が続き、内容の変更を余儀なくされた。不当な圧力に行政は弱いが、許認可権がおよぶものには高圧的になる。人間が弱いのか、組織はそういう働きをするものなのか、分からないけれどこの問題は根が深い。
今朝、友だちと喫茶店で話した。朝の時間帯は年寄りが多い。「若い人は給料が上がらないから、最近、親との同居が増えている」。「電車に乗れば相変わらずほとんど全員がスマホに夢中だ」。「土を眺めればアリがいて、絶えず動き回っている。1時間でも2時間でも眺めていることが出来るのに、今の子どもは何が楽しみなのだろう。作られたものにしか興味がなくて、この先どうなってしまうのだろう」。愚痴話は尽きない。
正義感を抱く人はいなくなるのだろうか。おかしいことを「おかしい」と言う人は出てこないのだろうか。いじめを見てもかかわりたくないと思う人ばかりになってしまうのだろうか。いや、その時はその時で、必ずヘンな人間はいるはず。ヘンな人が孤立し挫折しないようにと祈りたい。
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