「10年に1度の大寒波の襲来」と、テレビは何度も繰り返して警告していた。昨日は暗い空からゴーゴーと強風が吹き付け、雪が窓ガラスに叩きつけられ、凄まじい勢いだった。今朝は真っ白な雪景色かとカーテンを開けると、風は止んでいて雪もわずかに積もっているだけだった。
子どもの頃は、滅多に降らない雪が楽しみだった。昨日も雪交じりの中で、子どもたちは元気に遊んでいた。寒い、寒いと閉じ籠っているのは年寄りばかりのようだ。私は井戸掘り仲間で、2月にカニを食べに行くことになり、その資料の配布のため、午前10時にマンションを出た。
行き交う車は少なかったが、日陰の道路は凍っているし、歩道を走れない自転車が車道を走るので、危なっかしくて怖かった。車を降りて歩くと、凍り付いているところもあって滑りそうになる。ハイヒールの女性は見なかったが、普通の婦人靴の人はおっかなびっくりで、歩く姿が気の毒だった。
こんな寒さの中で、戦争しているロシアとウクライナの人たちは更に気の毒だ。何のために戦っているのか、一人ひとりに考える余裕があればいいのだが‥。ロシアは奪還だと言い、ウクライナは取り戻すと主張する。領土の奪い合いに命を捧げるとは、何と愚かなことか。しかし、人類は古代から、この愚かな行為を繰り返してきた。
ウクライナのあるアドレア海と黒海に囲まれたこの地域は、民族が土地を奪い合ってきた。北欧系のゲルマン人や南のアラブ人、東からはスラブ人やモンゴル人がやって来たようで、ウクライナ人にはいろんな民族の血が混ざっているという。現代はもっと世界の距離が短くなっている。もっと混血が進めば、国境は意味をなさなくなるだろう。
寒さの中でも子どもたちの元気な声が聞こえる。あの子たちのためにも、戦争の無い世界になって欲しいと思う。寒さは明日も続くのだろうか。
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