友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

明るい子どもたちを見ると、なぜかホッとする

2023年03月02日 17時13分56秒 | Weblog

 またまた陰惨な少年犯罪事件が起きた。埼玉県戸田市の中学校で、試験中の教室にナイフを持った17歳の男子が入って来て、止めようとした教師ともみ合いとなり、教師は傷を負ったが少年は取り押さえられた。17歳の男子は「誰でもいいから人を殺したかった」と言っている。

 事件の前、この辺りの小学校の校庭や公園で、切断されたネコの死骸が見つかっている。1997年に神戸で起きた「連続児童殺傷事件」を思い出させる。確か、この事件もネコの殺害から始まっていたように記憶している。

 事件を犯した14歳の少年は、『酒鬼薔薇聖斗』を名乗ってマスコミに手紙を送り、「殺しをしている時だけは、日頃の憎悪から解放され、安らぎを得ることができる」と書いていた。「人を殺してみたかった」と言うことが、私には全く理解できない。「死にたい」気持ちになることはあっても、「殺したい」と思ったことは無い。

 人に欲望があることは確かで、そのため古代より人は苦しんできた。結婚しているのに、別の異性を好きになることはよくある。恋愛中でも他の異性に関心を持ってしまう、それを不道徳だと戒めてきたが、まさか人を殺したい欲望があるとは信じられない。

 少年や少女だけでなく、成人した大人でも、「殺してみたかった」と供述する犯罪者がいる。いったいこれはどういうことなんだろう。犯罪心理学者は生い立ちや家族関係、学校の環境などを調査しているようだが、犯罪防止策は生まれていない。

 学校は昔から開放されてきた。大阪の池田小学校事件から校門は閉じられ、カギがかけられるようになった。外から見れば牢獄で、社会から閉ざされた施設になってしまった。誰が悪いというよりも、現代がそんな社会を創り出してしまったのだ。

 いよいよ卒業式を目前にして、小学校の体育館から整列が繰り返す先生の声が聞こえる。休憩時間になると、子どもたちは勢いよく運動場に走り出て、奇声をあげて逃げたり捕まえたりしている。明るい子どもたちを見ると、なぜかホッとする。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 無事に帰ることができてヤレ... | トップ | 今晩は私が食事の用意をしよう »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事