東京では雪が降っていて、今晩は積もると気象予報士は言う。こちらは曇ったり晴れたりで、風は無く穏やかだが、気温はかなり低い。茨城の小1の孫娘は雪降りを喜んでいるのだろうか。私は愛知県の三河の生まれなので、大雪に出会うことは滅多になくて、雪が降ると嬉しかった。
知多半島の母の実家に泊まった時、朝起きると大雪だったことがあった。温暖な地域なのにと思ったが、今朝の天気予報を聞いたら、南の方に雪雲がかかることがあるようだから、あの時もそんな気圧配置だったのかも知れない。
卒業生の年賀状の中にこんなものがあった。「少年老い易く学成り難し(自省) 木に縁りて魚を求む(内省) 法門習えども愚僧煩悩に微睡む(三省)」とあり、方丈記の「ゆく川は絶えずして、しかも、もとの水にあらず‥世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」、そして最後に「生死流転 愚鈍にして日々を重ねる」とあった。
私が工業高校の新任だった時、建築科の生徒に美術を教えていたが、その時の生徒で、一時はお年寄りのためにデイサービスの会社を経営していて、私もそこで働かせてもらったことがある。その彼がどういう訳か仏門に入り、修行を経て宮崎県から鹿児島へ行ってしまった。
「まだまだ修行が足りなくて」と知らせてきたのだろうか。仏教は己を見つめ極める教えだから、どこまでいっても己との葛藤で、死ぬまで「悟り」など無いのかも知れない。無いかも知れないが見極めようとすることが仏教の神髄なのだろう。私は幾つになっても、「愚鈍にして日々を重ねる」生き方のようだ。
職場からコメント。