友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

老いぼれた護憲保守の嘆き

2016年07月11日 18時11分07秒 | Weblog

 参議院選挙の結果はマスコミの予想通りとなり、改憲派4政党の後退を願った私としてはとても暗い気持ちだ。まだ、データーが揃わないので選挙の中味を分析することは出来ないが、衆議院に続いて参議院も改憲勢力が3分の2を占めたことは確かだ。安倍首相は「私が改憲するわけではない」と言うが、その通りで、「国会が発議」することになる。そのために憲法審査会で論議という形式を経る。

 安倍首相の任期は平成30年9月までだから、この2年の間に「改憲」に踏み切る可能性は極めて高い。改憲まで信任していないと有権者が思っていても、国会で3分の2を与えたのだから止めようがない。選挙では、自民・公明は憲法には触れずに、「安定した政治」(自民)、「経済再生」(公明)とアナウンスしていた。これに対して野党は「平和主義が脅かされている」(民進)、「安保法と改憲が争点」(共産)、「立憲主義を取り戻せ」(生活)と主張していた。

 豊かで安定した暮らしを求める国民にとって、野党の主張は「念仏」のように聞こえたのだろう。18歳以上と投票年齢を下げたけれど、投票率は上がらなかったばかりか、自民・公明が得票を伸ばす結果になった。私が投票所に出かけた時も若い人は全く見なかった。午後6時の時点で、投票率が前回を下回っていると報道され、悪い予感がした。人々は政治に不満を持ちながら、関心を失っていく現象が世界中で起きている。

 「政治は信頼するものではない」と多くの人々が考えているのだろうか。選挙に行っても何も変わらないと思っているのではないのか。そうなれば、投票率はどんどん下がる。政治不信が政権に信任をあたえ、政権の独裁化を育んでいる。投票した人が「改憲まで信任していない」と叫んでも、結果的に改憲できる勢力を生み出したのだ。さて、どうなるのか、老いぼれた護憲保守はただ嘆くばかりだ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高校合唱部OBの演奏会 | トップ | 歳を取ると悲しいことが多い »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事