月曜日に見舞いに行って来た友だちが昨夜に亡くなった。なるべく早く旅立ってとブログに書いたけれど、現実に亡くなったと聞くとどうしても落ち込む。高校の新聞部の仲間の友情は強く、先月、仲間の一人が亡くなった時もみんなで葬儀に参列し、その後、一緒に食事をして3時間もしゃべった。あの時は、昔のように軽口で饒舌だったから、まさか亡くなるとは思ってもみなかった。
1週間ほど前にクモ膜下出血で倒れ、一時期は話も出来るようになったと聞いていたのに、死に至るにはそんなに長い時間は必要なかったようだ。クモ膜下出血と聞いた時はビックリした。そして病室に見舞いに行き、ベッドに横たわる彼を見た時は虚しさに襲われた。死が順番にやってこないことくらい充分に分かっているが、実際に旅立っていったと知ると、10ヶ月も早く生まれた私よりも先に逝ってしまうのかと思う。
私たちの仲間の中で、唯一新聞社に就職できたのに、なぜ辞めてカナダへ行ったのか不思議だったが、彼の最初の嫁さんが憧れていた尼僧がカナダに行ってしまったので、いわば追いかける形だった。生活のことも充分考えずに移住し、結局別れることになった。その原因を彼は「優しすぎるとカミさんから言われた」と説明していたが、相手への思いやりが裏目に出てしまったのだ。
ルーフバルコニーのバラは全て植え替えた。なかなか咲かなかったスイセンが咲き、ピンクのツツジも満開になった。チューリップはもうすぐ花が開きそうなくらい大きくなった鉢もある。そんなチューリップをなるべく日当たりの悪い方に移動させ、出来る限り花が一斉に観られるようにと願った。30日はマンションから歩いて五条川の公園へ出かけて、みんなで花見をするけれど、まだ幾分寒さが残るようだ。
桜吹雪の中の葬儀にはならないだろうが、楽しいことが好きだった友だちのためにも、桜よ咲いて見送ってくれ。
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