友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

最後は燃えるゴミで出せばいい

2017年05月11日 18時53分03秒 | Weblog

 ジャスミンの花が咲き出し、ガラス戸を開けると甘い香りが漂ってくる。バラも咲き始め、香りの競い合いになっている。季節は確実に初夏へと移っているが、どうやら春と秋の期間は短くなっているようだ。今日も昼からルーフバルコニーに出て、鉢からチューリップの球根を取り出し、残った根を取り除いて新しい土作りの準備をする。

 昨年の秋、チューリップのために鉢の土を入れ替えた時、ミミズは全て大きなプランタンに移した。ここならたくさんの仲間に出会え、繁殖することも出来るだろうと思ったからだ。ところが鉢の土を出していると、どの鉢にも何匹かのミミズがいた。さらに1センチにもならないミミズも何匹かいる。さらにもっと小さくて色も白い生まれたばかりのようなミミズもいる。

 これらの小さなミミズも捕まえて大きなプランタンに移してやる。何とかここで大きくなって欲しい。1鉢に5・6匹のミミズを入れ、繁殖できるようにと願ってきたが、時々どういう訳か鉢から飛び出し、バルコニーで干からびている。広い畑とは違う狭い鉢の中だから、必ず他のミミズに出会えるはずで、ミミズにとっては極楽ではないのかと私は思っていたが、ミミズには迷惑だったかも知れない。

 出版社に勤める娘さんを持つ友人に、芥川賞作家の田中慎弥さんに私が中学2年の時から書き続けてきた18冊の日記ノートを送りたいと手紙を書いたのだが、その返事がハガキで来た。読まなくてもハガキだったから、「お役に立てない」という趣旨であると理解できた。「自分史として書かれてみては如何でしょうか」と結んである。

 私の日記は「自分史」に出来るようなものではない。あくまでも73歳まで生きてきた男の赤裸々なエゴを綴ったものだ。作家の創作の何かに役立てばと思ったからだが、「作家の周りではそういった話は沢山ある」のは事実だろう。作家も自分の頭の中だけではないものを必要としているはずだ。まあダメなら、最後は燃えるゴミで出せばいい。


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