今朝、カーテンを開けると、うっすらと雪が積もっていた。すぐに溶けてしまったが、外はまだまだ寒い。母親が我が子を殺害してしまう事件が相次ぎ余計に寒さが迫る。山田詠美さんの『つみびと』は、灼熱のマンションの部屋に幼い我が子を置き去りにした事件をモチーフにしている。
どうしてそんなことになってしまったのか、祖母と母そして本人の3代にわたって真実に迫ろうとしているが、まだまだ途中なので迂闊なことは言えない。気になって読み進めているのに事態を思うと気が重い。人はどうして幸せになれないのだろう。
岸本理生さんも、花房観音さんも、男女の関係を赤裸々に表現していた。女性の目線で幸せが何かを描こうとしていた。相手から与えられるものなのか、自分から掴み取るものなのか、個と個の格闘があり、男性作家には見られない視点と追及があった。
人の「幸せになりたい」という欲望に男女の違いは無いように思っていたが、どこか違いがありそうな気がしてきた。好きな人を独占してしまいたいけれど、相手が独占されることを受け入れなければ、ただの我がままでしかない。
ウクライナ国内の2つの親ロシア州をロシアが独立国家として承認した。ロシアのプーチン大統領はそこに、平和維持のために軍隊を送るかも知れない。プーチン大統領の欲望はロシアの領土を広げることなのか、大統領の地位を維持するためなのか。
男の欲望はどうして「戦い」に至ってしまうのだろう。我が子を殺害するばかりか、大勢のかかわりの無い人々までも殺害する欲望とはいったい何なのか。静かに平凡に何事も無く、送る日々を望まない人の気持ちが分からない。
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