昨日は事務作業や、吉村昭氏の講演CDが発売されたのでさっそく聞きました。小説での事実の探究の姿勢に凄さを感じますが、講演をお聞きしても史実に挑む姿勢がびんびん伝わってきますね。
今日は高浜原発再稼働にむけた福井県の原子力安全専門委員会が開催されます。
市民団体は中川委員長の交代を求めています。
共産党はどういう立場なのか、との質問も寄せられましたが、申し入れをおこなった市民団体のなかには私も代表委員をしている原発問題住民運動福井県連絡会も名前をだしています。
ちなみに私は、昨年9月議会でも中川委員長の姿勢の問題点を指摘しています。
■2014年9月県議会、予算特別委員会
◯佐藤委員 だから、全く福島原発の事故を考慮していない答弁だと言わざるを得ない。先ほど地震、津波の対策と言ったが、それもやってきているというのが、国会でのこれまでの従来の原子力安全・保安院を含めた答弁であった。だけど、実際にはああいう事故を起こしてしまった。その反省の上に立って新基準をつくったけれども、まだまだ諸外国に比べれば不十分な基準のまま再稼働を認めようとしているというのを一番国民が心配しているのである。実際、今回のような御嶽山の噴火もあったが、やっぱり火山の問題はどうなのかというのも、今川内原発ではテーマになってきている。やはりそういうことを含めれば、非常に不十分だと言わざるを得ないと思う。
それで、実際に原子力規制委員会の審査の次は、福井県の場合は独自に原子力安全専門委員会というのを開くことになる。
ちょっと1点お尋ねしたい。安全環境部長も読んでおられると思うが、こういう「ENERGY for the FUTURE」という雑誌があって、これは原子力専門というか、PR雑誌なのであるが、ことしの春の号に、今、福井工業大学の教授をされているが、前の原子力安全対策課長の来馬さんと委員長の中川さんとかが対談されている。この対談の中で、それはそれぞれのお立場だからいいのであるが、民間の方はお立場だからいいのであるが、中川委員長自身もさきの大飯発電所についての福井地裁の判決を中身がない判決だというように、かなり厳しい口調で理解しがたいということで、かなり厳しく批判されているわけである。これは、要するに、こういうことが公になっている雑誌で、県の原子力安全専門委員会の委員長の立場におられる方が、最初からこういう形で福井地裁判決を批判するということになってくると、この後議論をされても、最初からそんな色めがねで見ているのかということになってしまうという懸念が出てくると思う。その辺はいかがか。
◯安全環境部長 今後の再稼働のさまざまな判断に当たって、当然、県の原子力安全専門委員会の審議の中で、県民の立場に立った観点でさまざまに議論していくことになろうと思う。中川委員長におかれては、これまでもそういう委員長としてのお立場で公平、公正に判断なされているところであって、これからの運営に当たっても、そのような立場で臨まれるものと考えている。
◯佐藤委員 多くの国民の共感を呼んでいる福井地裁判決を、内心はともかく、公のこういう文章になるところで正面から「中身がない」などと批判する人は不適切である。そのことは申し上げておきたいと思う。
★
また、福島原発事故後、民主党政権の下で大飯原発の再稼働が強行されましたが、その際も私は中川委員長あてに要望をおこないました。
これに対しても、中川委員長は私との面会にも応じず、原子力安全対策課を通じて、「応じられない」との口頭回答がきただけ、という不誠実な対応でした。
■2012年年4月16日に提出した要望書です
福井県原子力安全専門委員会
委員長 中川英之様
日本共産党福井県議会議員団 佐藤正雄
福井県の原子力行政についていつも熱心なご活動に敬意を表します。
先日、14日に枝野経済産業大臣が来福され、西川知事、県議会議長に大飯原発再稼働について要請がなされました。
しかし、先生も御承知のように国民県民の間では「福島原発事故も終わっていないのに再稼働は心配だ」との広範な反対の声があります。
そこで、福井県原子力安全専門委員会として、かかる世論に専門家の立場から応えていただきたく以下の点を要望いたしますので、委員会におはかりくださるようお願いいたします。
記
① かつて、福井県が組織した「もんじゅ安全性調査検討専門委員会」では専門家の委員による討議の後、傍聴している県議会議員、住民からの質疑をうけつけ、「県民目線で議論を尽くす」という努力をされていました。
「もんじゅ」の時以上に、原子力のすすめ方についての県民世論が高まっていることを踏まえて、「県議会議員からの質疑」「住民からの質疑」の時間を設けていただきたい。
② 議事について、電力事業者と原子力安全・保安院という「原子力推進の立場」の説明だけでは、「抜け落ちる視点」があると思います。福島原発事故をふまえ、国の各種委員会では従来原子力に批判的な学者も構成員に加えて議論しています。県の委員会としても「安全性、必要性」について政府の説明を分析検証している県内外の専門家・機関を参考説明人として招いて慎重に議論していただきたい。
③ 委員会として「結論」をまとめるにあたり「素案」の段階で、県民の関心にこたえてなるべく全委員出席のもとで「県民説明会」を開催していただきたい。
その際、県民からの意見聴取と回答に十分な時間を保障してください。 以上
今日は高浜原発再稼働にむけた福井県の原子力安全専門委員会が開催されます。
市民団体は中川委員長の交代を求めています。
共産党はどういう立場なのか、との質問も寄せられましたが、申し入れをおこなった市民団体のなかには私も代表委員をしている原発問題住民運動福井県連絡会も名前をだしています。
ちなみに私は、昨年9月議会でも中川委員長の姿勢の問題点を指摘しています。
■2014年9月県議会、予算特別委員会
◯佐藤委員 だから、全く福島原発の事故を考慮していない答弁だと言わざるを得ない。先ほど地震、津波の対策と言ったが、それもやってきているというのが、国会でのこれまでの従来の原子力安全・保安院を含めた答弁であった。だけど、実際にはああいう事故を起こしてしまった。その反省の上に立って新基準をつくったけれども、まだまだ諸外国に比べれば不十分な基準のまま再稼働を認めようとしているというのを一番国民が心配しているのである。実際、今回のような御嶽山の噴火もあったが、やっぱり火山の問題はどうなのかというのも、今川内原発ではテーマになってきている。やはりそういうことを含めれば、非常に不十分だと言わざるを得ないと思う。
それで、実際に原子力規制委員会の審査の次は、福井県の場合は独自に原子力安全専門委員会というのを開くことになる。
ちょっと1点お尋ねしたい。安全環境部長も読んでおられると思うが、こういう「ENERGY for the FUTURE」という雑誌があって、これは原子力専門というか、PR雑誌なのであるが、ことしの春の号に、今、福井工業大学の教授をされているが、前の原子力安全対策課長の来馬さんと委員長の中川さんとかが対談されている。この対談の中で、それはそれぞれのお立場だからいいのであるが、民間の方はお立場だからいいのであるが、中川委員長自身もさきの大飯発電所についての福井地裁の判決を中身がない判決だというように、かなり厳しい口調で理解しがたいということで、かなり厳しく批判されているわけである。これは、要するに、こういうことが公になっている雑誌で、県の原子力安全専門委員会の委員長の立場におられる方が、最初からこういう形で福井地裁判決を批判するということになってくると、この後議論をされても、最初からそんな色めがねで見ているのかということになってしまうという懸念が出てくると思う。その辺はいかがか。
◯安全環境部長 今後の再稼働のさまざまな判断に当たって、当然、県の原子力安全専門委員会の審議の中で、県民の立場に立った観点でさまざまに議論していくことになろうと思う。中川委員長におかれては、これまでもそういう委員長としてのお立場で公平、公正に判断なされているところであって、これからの運営に当たっても、そのような立場で臨まれるものと考えている。
◯佐藤委員 多くの国民の共感を呼んでいる福井地裁判決を、内心はともかく、公のこういう文章になるところで正面から「中身がない」などと批判する人は不適切である。そのことは申し上げておきたいと思う。
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また、福島原発事故後、民主党政権の下で大飯原発の再稼働が強行されましたが、その際も私は中川委員長あてに要望をおこないました。
これに対しても、中川委員長は私との面会にも応じず、原子力安全対策課を通じて、「応じられない」との口頭回答がきただけ、という不誠実な対応でした。
■2012年年4月16日に提出した要望書です
福井県原子力安全専門委員会
委員長 中川英之様
日本共産党福井県議会議員団 佐藤正雄
福井県の原子力行政についていつも熱心なご活動に敬意を表します。
先日、14日に枝野経済産業大臣が来福され、西川知事、県議会議長に大飯原発再稼働について要請がなされました。
しかし、先生も御承知のように国民県民の間では「福島原発事故も終わっていないのに再稼働は心配だ」との広範な反対の声があります。
そこで、福井県原子力安全専門委員会として、かかる世論に専門家の立場から応えていただきたく以下の点を要望いたしますので、委員会におはかりくださるようお願いいたします。
記
① かつて、福井県が組織した「もんじゅ安全性調査検討専門委員会」では専門家の委員による討議の後、傍聴している県議会議員、住民からの質疑をうけつけ、「県民目線で議論を尽くす」という努力をされていました。
「もんじゅ」の時以上に、原子力のすすめ方についての県民世論が高まっていることを踏まえて、「県議会議員からの質疑」「住民からの質疑」の時間を設けていただきたい。
② 議事について、電力事業者と原子力安全・保安院という「原子力推進の立場」の説明だけでは、「抜け落ちる視点」があると思います。福島原発事故をふまえ、国の各種委員会では従来原子力に批判的な学者も構成員に加えて議論しています。県の委員会としても「安全性、必要性」について政府の説明を分析検証している県内外の専門家・機関を参考説明人として招いて慎重に議論していただきたい。
③ 委員会として「結論」をまとめるにあたり「素案」の段階で、県民の関心にこたえてなるべく全委員出席のもとで「県民説明会」を開催していただきたい。
その際、県民からの意見聴取と回答に十分な時間を保障してください。 以上