福井高専 岡本拓夫教授が「福井県と歪集中帯」とのテーマで講演会。日本科学者会議福井支部主催。
3月に新幹線が開業することの関連で「高速列車走行の影響で高感度地震観測が出来なくなる。震度計がおかれただけの状況になる。能登地域でも高感度地震観測をおこなってきた。気象庁がおこなうのは震度を感じる地震のみ」と述べ、学術的な観測網の必要性を語りました。能登半島地震の観測でも流体だまりで隆起したが、「観測の学者の間では、でっかいのがくる」などと議論していた、群発地震のエリアが伸びていて、ハイドロプレーン状態ですべりやすくなっていた。今後の余震の状況の観測で断層の動きの解析でき、つぎに新潟側か福井側かで大きな地震が起こりうる予測につながる。
県立高校や公民館、永平寺町役場などの研究、協力で地下水のイオン濃度の変化と地震の関係を調べている。また、県内の観測網では震度計が大安寺地域にはない、福井市役所からもなくなった。敦賀断層が動けば、越前市でも大きな震度となる。福井市でも震度6強となる。地震、津波など県のサイトでもデータが公表されているが、防災教育、地域での防災訓練、家庭での防災備蓄が必要などと語りました。
終了後に、「流体による地震活動の例はほかにあるのか、今後、能登地域での住宅建設・再建が予想されるが留意点は」などをたずねたのに対し、「観測例はない。今後も震度6などが起こるので、それにふさわしい耐震住宅が必要」などと答えていただきました。