関西電力が県内原発設置3か所に使用済み核燃料の中間貯蔵施設計画、などと報道されています。60年を超えて際限ない再稼働とセットの計画でもあり核のゴミ捨て場になりかねない。しかも原子力規制委員会は能登半島地震の大被害を前にしても巨大地震想定での原子力防災計画見直さないまま、とは福井県民にとって悲劇的。「もうやめてくれ‼️」の世論と運動を起こしていきましょう。大地震は止めることは出来ませんが、原発は県民の声、政治の決断で止めることができます。チカラをあわせましょう❣️
■1月24日に日本共産党が福井県に要請した内容
政府がすすめてきた原発推進政策、原子力防災計画の破綻は明らか。大地震と原発事故による破局を迎えないために、原発の停止を国と関西電力に求めてください。
1,東日本大震災・福島原発事故で大震災・津波で原発が破壊されれば破局的事態となることが明らかになりました。今回の能登半島地震でも志賀原発と周辺のモニタリングポストに重大な障害が起こっています。巨大地震で数メートルも地面が動き、隆起するなどの自然現象に対して原発だけは壊れない、などはあり得ません。放射能汚染となれば、消防などによる住民救援すら困難な状況に陥ります。活断層の巣である若狭湾の原発群はすべて停止を政府と関電に求め、今回の大地震をふまえた全ての原発機能の検証、住民避難・原子力防災計画の検証を県民の意見を聴きながらおこなってください。また、今回重大なトラブルが発生した志賀原発についても北陸電力に廃止措置をふくめ検討をもとめてください。
2,関西電力の「使用済み燃料対策ロードマップ」は、県の原子力行政上の重大な変更をともなうものであり、嶺北嶺南地域での国と関西電力による県民説明会などを開催し、県民の声を聴く機会をもうけてください。また、あらためて関西電力に「乾式貯蔵施設」の概要をしめさせ、県と県議会、立地自治体関係者への説明を求めるべきです。いずれにしても、国と関西電力の「使用済燃料対策ロードマップ」は「画餅」となる恐れもあり、「一歩前進」と評価できる内容ではなく、知事は40年超原発3基の運転停止を求めるべきです。また、中間貯蔵施設計画の山口県内でも反対の世論と運動が強まっています。核燃料サイクルが事実上破綻しているもとで、使用済み核燃料を増やし続けること自体が矛盾をますます深いものとします。使用済核燃料対策は原発依存からの脱却のロードマップと並行して議論してください。
■NHK 関電 県内3つの原発に「乾式貯蔵施設」設置の方向で調整 02月06日 12時27分
近く、県や原発が立地する町に方針を伝えるとみられます。
関西電力は、去年原発から出た使用済み核燃料を県外に搬出する計画とともに、核燃料を一時的に保管する「乾式貯蔵施設」を原発の敷地内に設置することを検討する方針を県に示していました。
関係者によりますと、関西電力は、高浜原発、大飯原発、美浜原発の3つの発電所すべてに乾式貯蔵施設を設置する方向で調整しているということです。
これらの原発では、使用済み核燃料を保管する燃料プールが、保管できる容量の8割以上埋まっているものの、県外の搬出先については、その多くで具体的なめどが立っていません。
関西電力は、原発の安定的な稼働に向けて乾式貯蔵施設の設置を進め、核燃料の保管場所を確保したい狙いがあるものとみられます。
施設の設置には立地する自治体の事前の了解が必要で、関西電力は、近く、県や発電所がある町に対し詳しい方針を伝えるとみられます。
杉本知事は、関西電力が施設の計画を具体化した際には県議会などと議論した上で、判断する考えを示していて、2月13日から始まる県議会の議論が焦点となります。
■東京新聞 《「今の石川県で原発災害が起きたら避難できない」 それでも災害指針を見直さない、楽観論の背景にあるもの》
https://www.tokyo-np.co.jp/art
2024年2月6日 12時00分 東京新聞こちら特報部
能登半島地震では、原発防災の限界が鮮明になった。道路や建物の
◆「原発を動かすべきではない」要請書
「地震と原発事故が複合すれば、お手上げの状態になるのは明らか
「北陸電力と共に脱原発をすすめる株主の会」の中垣たか子さん(
中垣さんが問題視する指針は、原子力規制委が原子力災害対策特別
◆陸海空の避難路は途絶、屋内避難も難しく
指針によれば、原発に異変が生じた際には原則、原発5キロ圏の住
ただ今回の被災地では道路網が寸断され、地盤の隆起や地割れで海
◆「指針そのものの話ではない」と微修正どまり
避難や屋内退避をしようにも無理がある現実。中垣さんは「能登半
ところが、原子力規制委の山中伸介委員長は1月31日の会見で「
一体、なぜなのか。
山中氏は1月17日の会見で「能登半島地震の状況を踏まえると、
◆見直せば原発を動かせなくなるからでは
「自然災害による被害は守備範囲外」と言わんばかりだが、指針が
ジャーナリストの政野淳子氏は「原発事故が発生しても現地は対応
■ 不可解さは他にもある。
山中委員長は微修正のポイントに「屋内退避の開始時期・期間」を
◆現実的な対策を求める首長の声も
政野氏は「規制委は運用の改善レベルで体裁を繕おうとしている。
物議を醸す原子力災害対策指針。その軸となる住民避難や屋内退避
北陸電力志賀原発が立地する石川県志賀町の稲岡健太郎町長は本紙
東京電力柏崎刈羽原発を抱える新潟県の花角英世知事も1月24日
◆国への追従姿勢が目立つ石川県
原発被災を研究テーマとする茨城大の蓮井誠一郎教授(国際政治学
指針の問題を可視化する自治体の声。国を動かす力にもなり得る。
ただ、谷本正憲前知事時代に起きた2011年の東日本大震災以降
「原発有事対応 鈍い石川『国検証待つ』」。11年6月、北陸中日新聞がそう報じ
◆空港や港が使えなくなる想定は「極端」と否定
11年11月には国が防災対策の重点地域を原発の8〜10キロ圏
ところが谷本知事は12年2月の会見で、放射能汚染の範囲につい
「国任せの甘い見通しだった」。社民県連副代表で内灘町議の清水
◆馳知事も安全対策の働きかけは乏しく
22年の石川県知事選で初当選した馳浩氏も今のところ、原発の安
とはいえ先の蓮井氏は「自治体は住民の生命財産を守る窓口」と述
今は災害対応を優先しても、県が住民から情報を取りまとめ、国や
◆デスクメモ
前知事の楽観論は理解に苦しむ。石川県政の担当時もそう感じた。