『忘却の整理学』(外山滋比古著、筑摩書房)を読む。
全編「忘却」をテーマとしたエッセイ集。
一般的に「記憶」は良いもの、「忘却」は良くないものと思われている。例えば、記憶力の良い人間は頭が良い、というイメージを持たれているが、決してそうではない。息を吸うのと吐くのとが繰り返されて呼吸するように、記憶と忘却が一対となることにより、深いクリアーな思考ができる。要するに「忘却は良いことだ」と述べている。
どのエッセイも同じような主題ばかりで、読んでいて平板な感じがする。ロングセラー『思考の整理学』の続編という位置づけで書かれているようだが、前著の出来が良すぎるだけに、どうしてもそちらと比較してしまい、内容が薄く感じる。出版社の「二匹目のドジョウ」狙いが透けて見える。著者にとっても「書かされた感」があるんじゃないかな!?
読後もあまり内容が残っていない。忘却の彼方へいってしまった。
全編「忘却」をテーマとしたエッセイ集。
一般的に「記憶」は良いもの、「忘却」は良くないものと思われている。例えば、記憶力の良い人間は頭が良い、というイメージを持たれているが、決してそうではない。息を吸うのと吐くのとが繰り返されて呼吸するように、記憶と忘却が一対となることにより、深いクリアーな思考ができる。要するに「忘却は良いことだ」と述べている。
どのエッセイも同じような主題ばかりで、読んでいて平板な感じがする。ロングセラー『思考の整理学』の続編という位置づけで書かれているようだが、前著の出来が良すぎるだけに、どうしてもそちらと比較してしまい、内容が薄く感じる。出版社の「二匹目のドジョウ」狙いが透けて見える。著者にとっても「書かされた感」があるんじゃないかな!?
読後もあまり内容が残っていない。忘却の彼方へいってしまった。