『瀕死の双六問屋・完全版』(忌野清志郎著、新人物往来社)を読む。
2000年9月に発売され、その後絶版となった『瀕死の双六問屋』に、当時未収録だった「最終回を含む18話分」(要するに全話)を収録し、「未収録イラスト&写真」を加え、さらに同書のために制作されたCDの「リマスター・バージョン」を付録として付けたもの。また、装画を浦沢直樹が、解説を町田康が担当する。まさに「完全版」だ。
もともとは『TV Bros.』で連載されていたエッセイ。シュールな架空の世界を描きながら、君が代、憲法、自殺問題、さらには反核・反原発曲の収録を理由としたレコード発禁事件等々、数々のテーマについて清志郎が語る。
視点もさることながら、文章が良い。短い文章を次々と繋いでいく独特の文体。所々に清志郎らしいオリジナリティ溢れる表現が散りばめられている。まるでRCの歌詞を読んでいるようだ。そして1話につき1枚、R&Bを中心としたお奨めのアルバムを紹介する。
CDも4曲のミニアルバムだけど充実している。お値打ちな1冊(プラス1枚)である。
2000年9月に発売され、その後絶版となった『瀕死の双六問屋』に、当時未収録だった「最終回を含む18話分」(要するに全話)を収録し、「未収録イラスト&写真」を加え、さらに同書のために制作されたCDの「リマスター・バージョン」を付録として付けたもの。また、装画を浦沢直樹が、解説を町田康が担当する。まさに「完全版」だ。
もともとは『TV Bros.』で連載されていたエッセイ。シュールな架空の世界を描きながら、君が代、憲法、自殺問題、さらには反核・反原発曲の収録を理由としたレコード発禁事件等々、数々のテーマについて清志郎が語る。
視点もさることながら、文章が良い。短い文章を次々と繋いでいく独特の文体。所々に清志郎らしいオリジナリティ溢れる表現が散りばめられている。まるでRCの歌詞を読んでいるようだ。そして1話につき1枚、R&Bを中心としたお奨めのアルバムを紹介する。
CDも4曲のミニアルバムだけど充実している。お値打ちな1冊(プラス1枚)である。