物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

父娘の争いを見ながら

2015年03月01日 | Weblog
随分昔、まだ私が学生か社会人成りたての頃、寺田町にSという寿司を中心に海鮮料理を出す割烹があった。一階がカウンターとテーブル、2階が個室になっていた。父がお気に入りで、ちょくちょく家族で利用していた。気の良い大将を中心に何名かの板さん、そしてハンサムな息子が手伝っていた。
ある時、店が半分業態変更した。一階がレゲエミュージックをかけて、たこ焼きなどファーストフードを食べながら、カクテルなどが飲める店になってしまった。大将の息子が店長だった。割烹は二階で営業を続けて、もちろん大将が引き続き切り盛りをしていた。何と、二階の店に行くには、一階の薄暗いレゲエの店を通っていかなければならなかった。
二階で食事をしながら、大将が父に「いやあ、息子がどうしてもああいう店をやりたい、って言うもんやから…」と気まずそうに語っていたのをよく覚えている。
果たしてSはそれから1年もしないうちに一階二階ともに店を畳んだ。
大塚家具の父娘の争いを見ていると、そんな昔のことをふと思い出してしまった。
この泥沼のバトルも次の株主総会で決着がつくだろうが、「勝者」は徹底的に現在打ち出している戦略を通した方が良いのだと思う。ここまで二分してしまうと、戦略面でも人材登用面でも妥協的な方策を打ちたててしまうかもしれないが、一番それが危険だ。
父の主張する「会員制の高級路線」、娘(美熟女、好み)の「大衆カジュアル路線」、どちらがブルーかレッドか門外漢の私には分からない。ただ、中途半端にパープルオーシャンに乗り出してしまうと、船が沈んでしまうことになりかねない。
コメント (2)
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