物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

「大阪都構想」住民投票

2015年05月18日 | Weblog
17日に行われた大阪都構想の住民投票は、20時に投票を締め切り、21時から開票。NHK大阪放送のラジオニュースで、開票率1%くらいから随時速報が入る。ずっと賛成が反対を僅差で上回る状況で、開票率81%まで来た。ところが、22:30過ぎに「反対票が賛成票を上回ることが確実となりました」という突然のアナウンス。NHKの開票所での調査によると、この先反対が賛成を逆転するらしい。こんなに早く言い切ってしまっていいの? 22:50くらいに確定のコメントが入る。こういうメディアの報道の仕方は悪質だと思う。
私は橋下さんが嫌いではなかった。プロセスに過激なところはあるが、述べていることはほぼ正論である。何より政治に対しての私利私欲が微塵も感じられない。もともとタレント弁護士として、莫大な収入があり、政治の世界において個人的な利権など考えなくてもよい立場だということがある。「政治家を辞めても十分食っていける」という精神的な後ろ盾があるから、政治に対してピュアに取り組める。
サッカーのカテナチオなどが良い例だが、攻めと守りが同等のエネルギーでぶつかった場合、一般的には守りの方が強い。マーケティングの世界で、新規顧客獲得は既存顧客維持の5倍コストがかかると言われている。今回の住民投票では、利権を守りたい反対派が、高齢者層に住民サービス低下のリスクなどを訴えることにより不安をかきたて、保守的な判断をさせた。高齢化社会の日本、もうこの先大きな改革は難しいと感じた。
結果は反対に終わったが、賛成派が半分いたのである。反対派の中にも、特別区設置という方法論に反対なだけで、「大阪が変わらなければならない」と思っている人たちは相当数居るはずだ。「反対派が勝ったから全く変化なしでOK」、それでは済まされない。
コメント (6)
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