物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

2015年 世田谷ビジネス塾大賞選考委員(3)

2016年03月16日 | Weblog
(3)[タイムリーグループ]内での検討
『AI』は、まさに自分の興味のあるトピックスについて、分かりやすく解説している本でした。最近AIについて、専門誌や経済誌、単行本などが数多く出版されています。どれか分かりやすいものを読もうと思っていたところに、本著が選考対象の一冊に入っていました。 
最新のAIの開発状況から今後の動向(特に日本産業に与え得る影響)に至るまで、バランスよく述べられています。テクニカルワードや、技術的側面についても、それなりに文字数を割いて解説していますが、難解になり過ぎず、素人にもきちんと頭に入ってきます。
また、将棋ソフトとプロ棋士の対決の下りは大変面白かったです。特に先日、囲碁の世界チャンピオンが囲碁ソフトに敗れたのが世界中でニュースになっていましたが、本書でもそういったことが予言されており、まさに“AIの衝撃を受けた次第です。
『真実』は、メディアが伝えていることが真実では決してない。メディアは、事実と嘘の境界線上にある。情報の加工の仕方次第で、違った、あるいは真反対のメッセージを発信することができる。従って、自分の眼で見る、あるいは複眼的視点を持つことが大切。というようなことを、映画監督・作家である筆者自身の経験と豊富な事例を基に述べています。この手の主題は、論理的思考法や情報リテラシーに関する本ではよく言われていることだと思います。「ま、その通り」と軽く相槌を打ちながらサッと読めました。
この2冊では、自分の興味にフィットしたという点で『AI』に軍配が上がりました。
コメント
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