(2)[普遍グループ]内での検討
『京セラ』は、各項目毎に概要が網掛けで書いてあり、それを裏付ける著者の体験談や意見が述べられています。経営者として大成功を収めている稲盛氏の体験は具体性を帯びて迫力があります。全4章立てですが、第1章「すばらしい人生をおくるために」に全体の6割以上が割かれているところから、次世代の実業家を育てるというより人間教育により重きが置かれていると感じました。
『王道』は、私もかつて読んで感銘を受けた『南州翁遺訓』の抜粋を、著者なりに11のキーワード(全11章)に構成し直したものです。各項目毎に、遺訓の原文、訳、解説と展開します。解説の中身は、西郷が生きていた時代背景に照らし合わせながら、現在を生きる我々へのメッセージが描かれ、理解がしやすいです。ただ『京セラ』を先に読んだので、書かれている内容は重複する部分が少なからずありました。
『逆境』は、東日本大震災がきっかけとなり、この大参事を、さらに様々な苦難を乗り越えて生き抜こうとしておられる方へのメッセージとして編集し出版したものです。原著の『修養』、『自警』は新渡戸氏の著書では『武士道』に次いで有名で、「いつか一読したい」と思っていました。本書は趣旨に沿って読みやすくまとめられており、二冊のエッセンスを効果的に吸収することができました。
3冊ともに日本人としての叡智が集約された良書ですが、人生哲学ならびに経営哲学が網羅的に述べられ、一番読み応えがあった『京セラ』を[普遍グループ]では上位とします。
『京セラ』は、各項目毎に概要が網掛けで書いてあり、それを裏付ける著者の体験談や意見が述べられています。経営者として大成功を収めている稲盛氏の体験は具体性を帯びて迫力があります。全4章立てですが、第1章「すばらしい人生をおくるために」に全体の6割以上が割かれているところから、次世代の実業家を育てるというより人間教育により重きが置かれていると感じました。
『王道』は、私もかつて読んで感銘を受けた『南州翁遺訓』の抜粋を、著者なりに11のキーワード(全11章)に構成し直したものです。各項目毎に、遺訓の原文、訳、解説と展開します。解説の中身は、西郷が生きていた時代背景に照らし合わせながら、現在を生きる我々へのメッセージが描かれ、理解がしやすいです。ただ『京セラ』を先に読んだので、書かれている内容は重複する部分が少なからずありました。
『逆境』は、東日本大震災がきっかけとなり、この大参事を、さらに様々な苦難を乗り越えて生き抜こうとしておられる方へのメッセージとして編集し出版したものです。原著の『修養』、『自警』は新渡戸氏の著書では『武士道』に次いで有名で、「いつか一読したい」と思っていました。本書は趣旨に沿って読みやすくまとめられており、二冊のエッセンスを効果的に吸収することができました。
3冊ともに日本人としての叡智が集約された良書ですが、人生哲学ならびに経営哲学が網羅的に述べられ、一番読み応えがあった『京セラ』を[普遍グループ]では上位とします。