さてBrexitと、その余波に目を奪われていたなら、この間に発表された米国関連の指標が、おしなべて良かったではないか・・・・という感じ。良くても当面利上げはないよ~~~というのが足元の市場コンセンサス。
昨日までの注目指標の中で、ISMの製造業も非製造業も両方とも予想以上に結果が良かった。あの5月の雇用統計は、何かの間違いだったのだろうというのが、米国関連指数となってきている。
今夜のADPの民間雇用調査は、民間雇用者数の増加が市場予想16万人増に対し、17万2000人となった。もっとも、このデータの数値が本番の雇用統計の結果を示すものではなことは、前回の民間雇用者数が17万3000人の増加となっていることからも明らかだろう。3万8000人増とのギャップが大き過ぎるのは否めない。先週の新規失業保険申請者件数も25万4000件と、予想の26万6000件を下回ったばかりでなく、足元の米労働市場が好調に推移していることを表している。
つまり明日発表の雇用統計が予想を大きく上回る可能性もあるが、果たしてどうなるか。一昨日来たように空前の買い越し残を抱えている金市場故に、結果が良ければ買い残整理の市場環境が生まれそうだ。しかし、繰り返すが、それはロング整理のいい機会ということになる。1377.50ドルまで上値を伸ばした相場の押し目が、どの程度となるか。1350超はまだこなれていないが、クリアした1300ドル台を維持すれば、次のスタート地点は高くなる。