亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

信用格付けの裏側セミナー「昼の部」終了

2014年07月14日 23時55分07秒 | 金市場

先週の金市場に関連する話題では、ポルトガルの金融問題に目を奪われて注意が払われなかったが、期待されたインドでの金に対する輸入規制の緩和が見送られることになった。インドでは5月に終了した選挙の結果、インド人民党のモディ新政権が発足し10日に予算案が発表された。これに付随し前政権の政策の見直しに際し、10%まで引き上げられた金の輸入関税と厳しい輸入規制の緩和が予想されていた。実際に予算案が発表される前日の9日にもインド国内の金取引関係者の見通しとして輸入関税の6%への引き下げ見通しが報じられていたほどだった。インド国内では、新政権発足による税率引き下げ期待から、輸入業者は買いを手控えていたとされ、今後在庫の積み増しを迫られるとの見方もある。

このニュースを基に改めて売りなおしたものか、本日14日日本時間の午後になるが、アジアの取引時間帯の終盤からロンドンのオープニング、さらにNYの早朝にかけて金市場はまとまった売り物に大きく値を下げて推移している。ポルトガル発の金融不安の連鎖は同国中銀のアナウンスにより直ぐに鎮静化した反動にしては脆い下げは、売り方の攻勢にこのところロングを構築したファンドの投げを誘発したテクニカル主導型の下げと見られる。1300ドル大台を維持できるか、200日線を維持できるか・・が、足元日本時間14日23時50分におけるコメント。

本日は、先週告知したWGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の森田さん(日本代表)による昼の部のセミナーだった。自らの格付けを主導した経験をもとに語られる話は、やはり他では聞くことのできない内容だった。本日はメディア関係の参加者がいなかったという事情もあるが、具体的な企業名を挙げての過去の格付けの経緯や決定に至る背景などは当事者でないと語れないもの。2時間では時間が足りないというのが本日の印象。

明後日、16日の18時30分からの夜の部は席に余裕があるので、時間のある方は参加ください。多くの方に聞いてもらいたいと思っています。ほんま。

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