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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

目先のイベント(FOMC)通過

2017年07月27日 23時45分43秒 | 金市場

連邦公開市場委員会(FOMC)は、特にサプライズのない結果となった。波乱を起こさないように慎重にが、FRBのスタンスでもあるのでその線に沿った流れというべきか。声明文には昨日取り上げた、“relatively soon(比較的早く)”という表現も用いられ、9月にはFRB手持ちの債券で償還分(=満期分)からの乗り換え金額を段階的に減らす政策(バランスシートの縮小)が発表されるのは、ほぼ決定といえる。ただし、そこまでに2ヵ月近くあり、その間に市場に波乱がなければという条件付きではある。

このところ下振れ傾向のインフレについては、現況を下方修正、見通しは強気のままということになった。つまりインフレの減速は、一時的との見方は変えていない。市場は、現況の下方修正に反応しハト派的と受け止め、債券は買われ金利は低下、ドルは全面安となり、金市場では思惑外れのファンドがショート(売り建て)の買戻し(カバー)に走ったことで1260ドル台に乗せることになった。もともと12月の利上げを読んでいる市場だが、現況の下方修正は9月の利上げが消えたことを意味し、米金融政策の材料性はやや後退することから、当面金は政治リスクや地政学的要因に反応しやすくなりそうだ。


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