18日の市場で注目すべきは、昨日ここに書いたように米長期金利の上昇だった。欧州時間から上昇基調を強めた金利は(米国債に売りが出ていることを意味する)2.6%を突破。そのまま2.627%と昨年3月13日に記録していた直近の高水準となっていた2.615%を超えて推移した。つまり18日の取引で米長期金利は節目を突破したことになる。しかし、この金利の上昇に対しドルは目立った反応を見せず、むしろ小幅ながら全面安状態に。米長期金利とドル相場が連動しなくなっていることは、ここでも取り上げてきたが、相場の上での節目を越えてもドルの押し上げとならなかった。
このタイミングで18日の金市場は一時的にしても1330ドル台を回復したのは、こうしたドルの金利感応度の低下を映したものといえる。ちなみに18日のドル指数(DXY)は、90.53ポイントで終了。前日より水準を引き下げて終わっているが、昨年3月13日に長期金利が2.615%まで上昇した当日は101.29ポイントだった。ユーロドルは1.0657ドル、ドル円は114.27円、NY金の終値は1203.10ドルと現在より130ドル近く低かった。
折しも今月末には国際通貨基金(IMF)が、税制改革法案の成立を受けた景気押し上げ効果を織り込む形で米国の経済成長見通しの上方修正を発表するとされている。順風満帆といえる米国経済の現状と見通しの中で、それでも上がらないドルが金利上昇の中で金価格をサポートしている。“米国が利上げするから金は売られる”というのは、理屈としてはわかりやすいが、現時点で起きていない。
このタイミングで18日の金市場は一時的にしても1330ドル台を回復したのは、こうしたドルの金利感応度の低下を映したものといえる。ちなみに18日のドル指数(DXY)は、90.53ポイントで終了。前日より水準を引き下げて終わっているが、昨年3月13日に長期金利が2.615%まで上昇した当日は101.29ポイントだった。ユーロドルは1.0657ドル、ドル円は114.27円、NY金の終値は1203.10ドルと現在より130ドル近く低かった。
折しも今月末には国際通貨基金(IMF)が、税制改革法案の成立を受けた景気押し上げ効果を織り込む形で米国の経済成長見通しの上方修正を発表するとされている。順風満帆といえる米国経済の現状と見通しの中で、それでも上がらないドルが金利上昇の中で金価格をサポートしている。“米国が利上げするから金は売られる”というのは、理屈としてはわかりやすいが、現時点で起きていない。