亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

FOMC議事録要旨を“買い”と判断した金市場

2014年07月10日 23時46分47秒 | 金市場

さてFOMC議事録要旨。発表は現地時間の午後2時。つまりNYコメックスのフロア取引(通常取引)が終了して30分後のこと。前日比では7.80ドル高の1324.30ドルで終了して時間外に入っていた金は、発表直後にいったん小安くなった後に(言うなれば)内容を吟味した上で急伸という展開となった。いったん押した後の上昇は株式市場も同じだった。議事録の内容が、資産買い取りの終了を(現行のペースで行くと)最終的に150億ドルを一度で減らして10月に終了する方針で合意したことが示されていたことから、市場は当初、タカ派的な内容と受け取ったと思われる。実際に、ゼロ金利解除に向けた出口戦略を示すべく積極的な論議がなされており、利上げの前倒しを説く意見も出ており、この点で、市場の反応ももっともなところと言えた。ただし、結局はこうした意見は集約された上で声明文が作られ、イエレン議長の記者会見の発言内容があったわけで、(反対側の意見はあれ)低金利状態は可能な限り続くという判断となった。しかしこうなると全会一致の6月のFOMCはフィッシャー副総裁の睨みが効いたれば・・ということなのだろうか。それともイエレン議長の手腕によるものか。

議事録の中で判明してみれば、そうだよな・・という内容だったのが、インフレについて意見が割れていたこと。低インフレ(物価の上がり難い環境)の持続を懸念する意見がある一方で、物価が予想より早いタイミングで上昇するとの見方が示された。さらに議事録は、(株式や債券市場などで)「リスク選好が高まっている兆候は、市場参加者が米経済と金融政策をめぐる強い不透明感を織り込んでいないことを示唆するもの」とした。これは楽観論に支配されているかのような市場の空気というか「油断」に警告を発したものと受け止められた。そもそもFRB内部でも意見が割れている状況のなかで、その現状を市場も汲み取れば野放図なリスクテイクはできないでしょ?ということか。

ところで足元で今夜は金が買われ1340ドル台に乗せているが、ポルトガルの大手行バンコ・エスピリト・サントが大株主の債務不履行に関連して取引停止になり、ユーロ圏からNYまで株安が広がっている。暴落という規模ではないが、連鎖安という感じで、その中で金に買いが集まり4ヵ月ぶりの高値に。

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