亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

シティ投資判断格下げ

2007年11月20日 18時12分44秒 | 金融市場の話題
ゴールドマン・サックスのアナリストの手によるシティ・グループの投資判断引き下げの話。そうだったか、まだ引き下げてなかったんだった・・・という感じで聞いた。転売できず在庫として抱えたCDO(債務担保証券)の評価損を同グループが110億ドル(1兆2千億円)に膨らむとしているところを150億ドル(1兆6千億円)の可能性を指摘とのことで、判断を「中立」から「売り」に。これでシティは5.8%下げ、NYダウも . . . 本文を読む
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続、中国

2007年11月19日 18時34分14秒 | トピック
昨日の当欄の最後に中国の貸出規制につき触れたが、コメント欄に貼り付けてもらったように今朝のBloombergがウォール・ストリート・ジャーナルの報道の紹介という形で流していた。深センを巡る資金の動きは、これも書き込みにあるように本土の個人マネーの香港株取得を認めようとしたところ、ならば先に買っておけば儲かるワイと、アングラマネーが大挙して動いたため、慌てて延期したり規制するという流れの中で起きてい . . . 本文を読む
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物価を力で抑える!?

2007年11月18日 23時19分13秒 | トピック
週末のNY金市場は、戻りの頭を抑えられる展開は、他の貴金属や原油が堅調に推移しただけに目立った。NYコメックスは前日の27ドルの下げの出来高が22万枚という記録的な水準。11月7日に1980年以来のザラバ高値(取引時間中の高値)848ドルをつけた時が24万枚で過去最高。感謝祭も接近し売り先行のところに相応の買いが入っているのは、モメンタム相場の名残り。 本日の日経本紙がインフレを特集で取り上げて . . . 本文を読む
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利下げ反対・・・も

2007年11月16日 23時55分56秒 | 金融市場の話題
米中央銀行組織のFRBがおおむね6週間に1度の割で開くFOMC(連邦公開市場委員会)は言うまでもなく毎回注目されるが、以前なら全会一致で決議をしていた。もちろん以前というのは、グリーンスパン時代だが。直近の10月31日の0.25%の利下げ決定には、カンザス連銀のホーニッグ総裁が利下げに反対を唱えるなど足並みが揃わなくなっている。WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)が伝えるところによると、クロ . . . 本文を読む
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残照、金ETF、年末近し

2007年11月15日 16時47分56秒 | 金市場
さてさて自律反発のタイミングでドルが再び対ユーロで売られたために1日の戻りにしては、目立ったものになった。ドル建て金価格の話だが、金が戻ったというより原油の戻りに代表されるがコモディティ全般が買い直されたというところ。代表的な商品指数であるCRB指数の動きをみても、それがわかる。まだ、過去2ヵ月間の余韻が漂っており、季節に例えれば夏の終わりの浜辺で残照を浴びながら「すごい相場だったなぁ・・・・」と . . . 本文を読む
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金鉱株ファンド

2007年11月13日 20時00分13秒 | 金市場
けさ新聞で投信の基準価格を見て改めて驚いた。ブラック・ロックが運用している「ゴールド・メタル・オープン」の基準価格が、為替ヘッジなしのもので前日比888円安となっていた。ヘッジ付きが104円安なので、ドル円相場の影響を受けたのがわかるが、投信でこれだけの値動きがあるとほとんど直接株を保有しているような変動幅また変動率になる。もちろん知らないわけではないが、ここまで大きいのは過去あったかな?ついでに . . . 本文を読む
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やっと来た、調整局面

2007年11月12日 22時36分04秒 | 金市場
遅ればせながらやってきました調整局面。それでもここまでの経緯から、まだ半信半疑で押しの浅い状態での反転を期待する動きも見られる。予想をはるかに超えるピッチの速い上昇の裏にあった新規資金の流入だが、それを7日水曜日に「リスク・テイク・バブル」としてここに書いた。問題はその逆流がどのような形になるのかという部分になる。これだけの規模のものが、これだけ短期間に金市場に流れ込んだのは初めてのことなので、そ . . . 本文を読む
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いまだ下値に届かぬドル

2007年11月11日 23時31分22秒 | 金融市場の話題
8月中旬以降のドルの下げが目立っているが、先週は主要6通貨を加重平均したドルインデックスがついに75ポイントを割るところまできた。さすがに75ポイント割れまで来るとドル円も無関心を装っていられないというわけでもなかろうが、リスク回避の手仕舞いのあおりで円が買い戻されドル円は急落。はっきりいって、“やっと” 8月の安値を割ってきた。先週は中国の国会にあたる全人代常務委員会のナンバー2、成思危副委員長 . . . 本文を読む
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金融審、規制緩和意見多数でコモディティETF実現へ前進

2007年11月09日 19時07分14秒 | 金融市場の話題
足元および目先の景気には信用リスクが高まった金融環境や住宅市場の情勢から警戒モード。しかし先行きの米国経済には自信を示し、連続利下げ期待を牽制。バーナンキFRB議長の議会証言は、昨今の金融環境を考えた予断を許さない内容となった。そんな中で金価格は高値圏特有の乱高下。現段階で軽い「押し目」でも、買いが入るため高値圏での「保合(もちあ)い」に移行中。ここまで値もちがいいのは、ドルの下落に底打ち感が出て . . . 本文を読む
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905トンだと

2007年11月08日 23時49分11秒 | 金融市場の話題
GMのファイナンス子会社GMACがサブプライムローン関連の損失を計上と読んで、そう言われれば、確かにね、という思い。最近はあまり関心を払わなかった会社だが、2年前までは四半期ごとに格下げになり、おいおいおい・・・という感じだった。GMACは言うまでもなく自動車ローンの取り扱いから始まったが、住宅ブームのなか収益の中心は住宅ローンなど、まぁ今もっともホットなところを主戦場にしていたので、痛手を被った . . . 本文を読む
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