亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

残照、金ETF、年末近し

2007年11月15日 16時47分56秒 | 金市場
さてさて自律反発のタイミングでドルが再び対ユーロで売られたために1日の戻りにしては、目立ったものになった。ドル建て金価格の話だが、金が戻ったというより原油の戻りに代表されるがコモディティ全般が買い直されたというところ。代表的な商品指数であるCRB指数の動きをみても、それがわかる。まだ、過去2ヵ月間の余韻が漂っており、季節に例えれば夏の終わりの浜辺で残照を浴びながら「すごい相場だったなぁ・・・・」と思いに浸っている感じに見える。まぁ残照ではなく、ただ一時的に太陽が雲に隠れただけなのか否かは、今夜のNYの動向や発表される出来高、取組その他で推し量るということに。

昨日は午後一杯都内丸の内でセミナー、今朝は朝イチでBloombergTVへ行ったりで更新が遅れたが、昨日書こうとしていたのは、9月以降の怒涛の上昇の中で初めてまとまった解約が週明け早々にNY証取上場の金ETFに出たということだった。日本時間の本日午前1時頃に発表されたWGCの四半期需要統計でも機関投資家の需要の盛り上がりが7-9月期の金需要のハイライトだったが、まさに金ETFがその中心に座っているわけで、その拡大が700ドル台を難なく通過した基盤となっている。12日に10トン強減ったが、一般的には現金化されたということだが、それはわからない。800トンもの規模になってくると、その急増減が市場に与える影響は心理的なものを含め大きくなる。なかには戦略的にこの商品を使うヒトビトも出てくることだろうし、既に出ているのかも。

この3日ほど東京はまさに秋晴れ。12日の夜半に東京都心で突然の大音響で落雷があったが、それ以降空気が入れ替わり、東京でもこんな空の色が見られるんだ!!という天気が続いている。今朝丸の内からの戻りの道すがら眺めたイチョウ並木は、まだ色付いていないものも多かった。週末は寒くなるらしい。札幌は雪の予報とか。遅ればせながら冬の到来なんだろうか。気がつけば今年も後、1ヵ月半。海の向こうでは来週後半からクリスマス商戦が本格的に始まる。やれやれ。

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5 コメント

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「もう」ですか (ささやか)
2007-11-15 19:17:03
さみしくなりますね。
日経平均も売られるために買われたという感じで…
寒くなりますね。
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金ETF (金銀パールプレゼント♪♪)
2007-11-15 19:17:58
やっぱりこれが本命か?1000トン越え1000ドル越え、そして4000円越え。そのころは消費税の話もかたまり10%??現物派も益税の恩恵を受けたりして話題にコト欠きませんね?20年の下積みから這い上がれるか金市場は楽しみです。
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ド素人 (ナニユエ)
2007-11-16 00:36:54
早くも 11月も半ばを越えてしまいました。
今年はgoldがピカピカした年でした。ド素人の私でも 楽しい思いをさせていただきました。亀井先生の金がわかれば世界がみえる はネーミングどうりで今年は世界のみかたが少し変わりました。 本日の内容は もう少し下がったところで買ったらよろしというところでよろしいでしょうか? ま ド素人の読解力ということで
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total fool (fairlane)
2007-11-16 02:15:31
Bloombergで出てますが、ジム・ロジャースがバーナンキ議長を評して"He is a total fool"と言ってますね。これあとで問題になりそうですが・・・
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=aXH9wCx1oydw
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ただいまショートポジション中 (Unknown)
2007-11-16 20:27:21
そろそろ円高、金爆下げでしょうか。
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