亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米貿易収支をめぐる、よもやま話

2009年12月11日 22時53分46秒 | 金融市場の話題
たまにはチト、アカデミックな話題を取り上げてみよう。ネット版セミナー。 掲載したのは出所がウォール・ストリート・ジャーナル電子版。そこにある経済チャートブックの米貿易収支の経緯を表すグラフ。10日に発表された10月の米貿易収支は329億3600万㌦の赤字。前月比で7.6%の減少。 赤字の改善の背景は、まずドル安。 「国際的不均衡の是正」を錦の御旗にしたドル安容認策を取っているオバマ政権。もと . . . 本文を読む
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欧州で格下げの連鎖

2009年12月10日 23時11分38秒 | 金市場
金市場ではファンドによる年末の益出し売りが続いている。最大手のETF「SPDRゴールド・シェア」の残高が8日に13.72トン減少したことも話題に。1日の残高減少としては7月8日以来の規模。年末あるいはクリスマス休暇を控えた手仕舞い売りは今週から来週中ごろまで続きそうだ。 9日は引き続き信用格付けが話題となった。大手格付機関フィッチが前日のギリシャの格下げにつづき同国の5つの銀行の格下げを発表。ま . . . 本文を読む
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反落するドル、立ち止まれない中国経済

2009年12月09日 23時18分22秒 | 金融市場の話題
さてドバイ政府系の2企業は当然として、この機会を捉えて出て来たようなギリシャの長期債務の格付け引き下げ。これは以前から指摘されていたもの。米英についても債務拡大について放置するならトリプルA剥奪の可能性もアリというのも、英に関しては以前から指摘されており、米が新たに加わったもの。急にリスク忌避の気運が高まったように報じられているが、いずれも一過性のものだろう。昨日「環境の変化を察知した撤退ではない . . . 本文を読む
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インドの余韻を引きながら値固め

2009年12月08日 17時40分31秒 | 金市場
先週末の雇用統計の結果から、にわかに注目材料となった7日のバーナンキ講演。明るい見通しを期待する声も出ていたが、総じて慎重な内容となった。統計上の“振れ” が大きく、職探しをあきらめた人が増えても失業率は下がるので、結局は単月では判断できないデータである。ただし、そこはFRB議長がどう捉えているのかをマーケットは注視する。内容は「経済は根強い向かい風に直面」、「2010年の米国経済は力強い回復は見 . . . 本文を読む
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雇用統計が益出し売りの恰好の機会に

2009年12月05日 19時30分25秒 | 金市場
さて昨夜のサプライズは、結局その後も歩みを進めユーロドルは1ユーロ=1.507程度から1.4910ドルへ、そして最終的には1.48ドル台に突入。ドル円相場も劇的な動きとなった。88円30銭程度からあっという間に89円台に、その後も時間の経過とともに上昇を続け90円台に乗せ90円56銭に。金価格はあのあと時間の経過とともにドル高に反比例する形で売られ、一時は1150ドル割れに。結局、その水準からは買 . . . 本文を読む
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注目の米雇用統計はサプライズに

2009年12月04日 23時46分41秒 | 金融市場の話題
注目の雇用統計は予想外の結果、サプライズとなった。雇用の減少は12万5000人の予想に対し、1万1000人の減少と一ケタ少ない。失業率も予想10.2%に対し10.0%とのこと。硬直的とされる雇用のデータゆえに、雇用の減少がこれほど劇的に改善するとは思わなかったなぁ。当然ながら市場は大荒れ。為替は発表前にすでに動き始めていたのが不思議だが(?)ドル円は88円30銭近辺を確認して少し目を離したら89円 . . . 本文を読む
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「まだは、もうなり」

2009年12月03日 23時39分44秒 | 金市場
金市場に発生しているモメンタム(勢い)が一向に衰える気配がない・・・・今朝書いた市況解説の書き出しの文章だが、前日同様本日もNY時間外のアジアの取引時間帯で高値を追うことになった。さすがに買い一巡後は益出し売りに値は抑えられたが、下げ幅はここまでは10ドル程度にとどまっている。今週に入ってむしろ政府関係の円高牽制発言もありドル円がやや戻しに入ったこともあり、円建て価格が久々の動きとなっているのが目 . . . 本文を読む
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バリックのヘッジ外し

2009年12月02日 17時47分00秒 | 金市場
昨夜は夕刻に予定外の用が入ったために、夜の更新時に睡魔に勝てず見送りとなりました。 書こうとしたのはバリック・ゴールドのヘッジ外し(ディヘッジ)についての話題。“伸び盛り”の相場には、何らかの支援材料が欲しいところだが、この手の話は事後報告なのでそうだったのか、、、で終了。9月に発表された際には、ついに「ヘッジ王のバリックまで方針変換はイコール相場の転機 」という弱気材料と捉える見方もあり、論調と . . . 本文を読む
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