8日は、主要な経済指標の発表のないなかで地政学的リスクに目が向けられた。東西に分裂し内戦状態にあるリビアで軍事衝突が激化し、供給減少懸念から原油価格がこのところの高値を更新(WTI原油終値64.40ドル)。原油高を材料にメキシコペソ、ノルウェークローネなど原油関連通貨に加え、ユーロや豪ドルも上昇し、ドルが全方位で弱含みとなり金が買われることに。
この日トランプ政権が、イランの革命防衛隊をテロ組織 . . . 本文を読む
内容によっては為替に動きが出て金市場のボラも上がるかなと淡い期待の3月の米雇用統計は、想定内の結果に落ち着いた。詳しい内容は報じられているので、そちらを見てもらうとして、やはり賃金上昇の鈍さがインフレ率に反映され、景気拡大期にもかかわらずtameな(落ち着いた状態)環境を作り出し、利上げをするまでもないということで、緩和環境が続くという株式市場には居心地のいい環境いわゆるゴルディ・ロックスを作り出 . . . 本文を読む
5日金曜日に発表される労働省による非農業部門雇用者数(NFP)の前哨戦のような企業向け給与計算サービスのADPが中心になりまとめた3月の全米雇用報告。民間部門の雇用者数が12万9000人増と市場予想の17万人増を下回り、2017年9月以来の低い伸びとなった。2月は2万5000人増まで落ち込んでおり、今回はどうなるか。政府機関の閉鎖や天候要因など一時的な要素の影響を受けたと解釈され、3月の市場予想は . . . 本文を読む
4月12日のBrexitの期限までカウントダウンが始まる中で、日本時間の本日早朝にメイ英首相は離脱期限のさらなる延長をEU側に求める意向を表明した。先行してEUは4月10日にEU首脳臨時会合を開く予定を示していたので、このスケジュールに沿った動きだろう。メイ首相の意向は、秩序立った離脱を確実にすることが目的の延長ゆえに、短期の延長としている。いずれにしても既にEUと英国間では、離脱合意案が出来てい . . . 本文を読む
新たな四半期の初めに発表された経済指標では、やはり欧州と米国で明暗を分けることになった。
IHSマークイットが発表した3月のユーロ圏製造業購買担当者景況指数(PMI)改定値は、47.5と2ヵ月連続で50を下回り、2013年4月以来6年ぶりの低水準に落ち込んだ。2月の49.3からさらに悪化した。
ドイツが悪い。同じ3月のドイツPMI改定値は速報値から下方修正され44.1。2012年7月以来の低水 . . . 本文を読む