新たな四半期の初めに発表された経済指標では、やはり欧州と米国で明暗を分けることになった。
IHSマークイットが発表した3月のユーロ圏製造業購買担当者景況指数(PMI)改定値は、47.5と2ヵ月連続で50を下回り、2013年4月以来6年ぶりの低水準に落ち込んだ。2月の49.3からさらに悪化した。
ドイツが悪い。同じ3月のドイツPMI改定値は速報値から下方修正され44.1。2012年7月以来の低水準で、50割れは3ヵ月連続となるもの。調査しているIHSマークイットのコメントは、「新規受注と輸出受注が、リーマンショック後で最大のペースで減少している」としていた。項目別で新規受注は2009年4月以来の大幅な減少となっている。このところの製造業の落ち込みの中で、唯一の明るい話が雇用の伸びだったが、それも今回3年ぶりに減少となっていた。もともと1月のドイツ車の生産は前年同月比で19%も落ちていたので、サプライズというわけではない。
一方、米国の方は注目の3月のISM製造業景況指数。55.3と先月の54.2から上昇となり、市場予想の54.5も上回っていた。ここまでの落ち込みが急だったが、落ちてから底堅いという印象。悪いなりまとまっているというか、他が悪いので光っている。もっとも50を超えているので落ちても拡大は続いている。
いったんは、2月の小売売上高で弱含んだドルだったが(対ユーロ)、ISMの発表後に上昇、米国株式も上昇加速に。米中交渉に対する楽観論も後押し。バランスシート縮小(QT中止)方針は、株を支える。
1週間前には、米長短金利の逆転現象から米景気の後退観測が高まり、1320ドル近辺まで買われていた金だが、市場セントメントの振れの中で押し戻された。先週は買い戻したファンドが、改めてショートを積んでいるイメージ。来週は(船頭多くして)“船が山に上っている”迷走状態のBREXIT。
IHSマークイットが発表した3月のユーロ圏製造業購買担当者景況指数(PMI)改定値は、47.5と2ヵ月連続で50を下回り、2013年4月以来6年ぶりの低水準に落ち込んだ。2月の49.3からさらに悪化した。
ドイツが悪い。同じ3月のドイツPMI改定値は速報値から下方修正され44.1。2012年7月以来の低水準で、50割れは3ヵ月連続となるもの。調査しているIHSマークイットのコメントは、「新規受注と輸出受注が、リーマンショック後で最大のペースで減少している」としていた。項目別で新規受注は2009年4月以来の大幅な減少となっている。このところの製造業の落ち込みの中で、唯一の明るい話が雇用の伸びだったが、それも今回3年ぶりに減少となっていた。もともと1月のドイツ車の生産は前年同月比で19%も落ちていたので、サプライズというわけではない。
一方、米国の方は注目の3月のISM製造業景況指数。55.3と先月の54.2から上昇となり、市場予想の54.5も上回っていた。ここまでの落ち込みが急だったが、落ちてから底堅いという印象。悪いなりまとまっているというか、他が悪いので光っている。もっとも50を超えているので落ちても拡大は続いている。
いったんは、2月の小売売上高で弱含んだドルだったが(対ユーロ)、ISMの発表後に上昇、米国株式も上昇加速に。米中交渉に対する楽観論も後押し。バランスシート縮小(QT中止)方針は、株を支える。
1週間前には、米長短金利の逆転現象から米景気の後退観測が高まり、1320ドル近辺まで買われていた金だが、市場セントメントの振れの中で押し戻された。先週は買い戻したファンドが、改めてショートを積んでいるイメージ。来週は(船頭多くして)“船が山に上っている”迷走状態のBREXIT。