ゴールドの市況を伝える記事に「質への逃避」という表現が久々に登場している。にわかに高まった金融不安に反応した買いが金市場に流れ込み、13日は金ETFの最大銘柄「SPDRゴールドシェア」にも1日で10トンほど買いが入った。
昨日ここに、インフレを抑えるためには急激な引き締め策による副作用もある種のコストであり、インフレを放置する方がマイナス面が大きいということで突き進んできたFRBだが、問題が金 . . . 本文を読む
10日に破綻した米中堅金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行をきっかけに、金融システム不安が一気に高まった市場だが、前日9日時点ですでに銀行株の下落が目立っていた。
8日に大規模な資金調達を発表したSVBファイナンシャルだったが、この日株価が大きく(6.7%)下落。増資を含む資金調達策だったが、単なる希薄化を嫌気した下げ以外の要素も指摘されていた。 そして翌9日に . . . 本文を読む
3月9日のNY金は反発。NY時間早朝に発表された週次の米新規失業保険申請件数が予想を超えて増加したことで、FRBが利上げペース加速への警戒が後退しドルが弱含み、金市場は買い優勢の流れとなった。通常取引は前日比16.00ドル高の1834.60ドルで終了。
2月の米雇用統計の発表を控え、NY時間外のアジアやロンドンの時間帯を通し前日終値(1818.60ドル)を挟んだ小動きで推移し、NY時間も労働省の . . . 本文を読む
3月8日のNY金は小幅に続落となった。前日のパウエル議会のタカ派発言を受け大きく売られたNY金だが、この日は売り一巡という印象で小動きだった。NYコメックスの通常取引は前日比1.40ドル安の1818.60ドルで終了。
興味深いのは、8日のNY時間外の取引開始の価格(寄り付き)は1818.00ドル、で通常取引は1818.60ドルで終わったが、その後の時間外取引に終値は、1818.10ドルだったこと . . . 本文を読む
米東部時間7日午前10時に始まった上院銀行委員会でのパウエルFRB議長の証言は、冒頭部分で「データが引き締めペースの加速を正当化すれば、利上げのペースを加速する用意がある」と発言。
1月の雇用統計や消費関連の指数の強さには、一部は暖冬や他の季節的要因の影響による可能性があるとしつつも、「最終的な金利水準が従来の予想よりも高くなる可能性が高いことを示唆している」とした。市場では今月21~22日に . . . 本文を読む
週明けのNY市場が市場横断的に幅広く方向感に欠けたのは、本日7日から2日間の予定で開かれるパウエルFRB議長の公聴会(議会証言)を控えてのこと。
初日の本日7日は上院銀行委員会にて金融経済の現状分析の報告を行った後に委員との質疑応答が予定されている。このところ米国経済の強さを示す経済指標の発表が相次いでいることから、金融引き締めに積極的なタカ派的な内容になるとの観測が高まっているようだ。
市 . . . 本文を読む
米10年債を中心に米国債利回りが上昇基調を強めたにもかかわらず、前日は続伸となったNY金だったが、さすがに2日は反落となった。。前日は弱含みに推移したドルが上昇に転じたこと。さらに米10年債利回りが昨年11月以来となる4%を上回って上昇したことが、終日売り優勢の流れにつながった。それでも4.90ドル安の1840.50ドルと、このところの印象通り底堅い展開といえる。
FRBが強気 . . . 本文を読む
3月最初の取引となった1日のNY金は3営業日続伸となった。8.70ドル高の1845.40ドルで終了。この日発表されたISM製造業景況指数にてインフレが高止まりする可能性が示唆されたことに加え、FRB高官によるタカ派的発言も伝わり、米国債利回りが上昇。金の売りが意識されたものの、一方でドルが幅広い通貨に対して下落した上に、1日に発表された中国の堅調な製造業関連指標が金市場ではサポート要因として意識さ . . . 本文を読む
2月最終日28日のNY金は続伸で終了。前日比11.80ドル高の1836.70ドル。月次ベースでは108.60ドル、5.58%の下げとなった。
昨日取り上げたように、2月の米国関連指標は予想比上振れが相次ぎ、インフレが高止まりし、米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長引くことを市場は織り込まざるを得なくなった。
こうなると、仮に多くが遅行性のある指標であったとしても、足元で発表されるデータ( . . . 本文を読む