マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

マクロビオティックの食事法について

2012年04月17日 17時56分49秒 | マクロビオティック料理基礎 飯(はん)
今日は、無何有庵の料理教室の講師でおなじみの中原先生の丸亀の教室<natural food class te-ma>でマクロビオティック料理教室の定期講座を開催いたしました。

長年、無何有庵でアシスタントを勉め、現在は料理担当の講師をお願いしている中原先生へのお礼奉公として月に一度かよわせていただいております。

こちらのクラスの生徒さんは6名で、無何有庵のクラスとはまた雰囲気が違いますが、
こちらの生徒さんもとても熱心でうれしいことです。

今日の私のお話は、自然な生き方の実践ということで、物質的食事と感覚的食事(精神的食事)についておはなしいたしました。

私たちは、ミネラルや水やあらゆる生物を食べて生きていますが、
厳密に言いますとそれら以外にも呼吸器官や皮膚呼吸を通して、地球を取り巻く空気を食べています。
それから、長波、短波、高周波、低周波など、あらゆる種類の振動を感覚器官(触覚、味覚、臭覚、聴覚、視覚)とカラダ全体で食べています。触覚では固体を、味覚では液体を、臭覚では気体の振動をとらえ、聴覚は大気中を伝わる振動を、視覚は光の波を感じ取っています。
つまり、前者は物理的食事であり、後者は感覚的食事であるといえます。

また、私たちは私たちを取り巻く環境のいたるところに存在する放射線や波をも感じ取っています。

その中には植物たちが発する身近な振動や波動であったり、何億光年もの彼方からくる宇宙線や波もあります。私たちは、そんな波を体表で受け止め、その一部を電磁波に転換して経絡を通じて循環させます。

この電磁波が、私たちのカラダの60兆個の細胞、腺、器官、カラダの全てに充電されそのエネルギーこそが私たちの活動の源になります。
消化、吸収、排泄、呼吸、思考することができるのです。

眼に見える物質的食物と眼に見えない振動、波動、放射線、様々な光線などの精神的食物によって生かされているのです。

物質的食物は、一定の間隔をおいて摂取するいわゆる食事ですが、精神的食物は絶えず無限に摂取しています。つまり、精神的食物は私たちがコントロール出来るものではありませんので、物質的食物のコントロールによって、体内に摂取されるときの質と量の両面で相反したり、相補しあったりしてバランスを取ることになります。

マクロビオティックの食事法は、単にノンアニマルとかノンシュガーとかノンケミカルなどの決まりがあるととらえるのは、あまりにも大雑把で正しいとは言えません。

物質的食物を多く取ると必然的に非物質的つまり精神的食物の摂取は抑制されます。その反対もしかりです。

動物性の食べ物を多く摂ると、精神的食べ物のうち短波の吸収が減り長波の吸収が増えます。つまり、身近な環境に対して様々な情報を知覚したり認識したりする能力が減るということになり、また、無限の時間や空間に対する気づきや感受性が鈍することにもなります。

反対に、植物性の食物を多く摂取することで短波の吸収がUPし、長波の吸収が減少します。結果心理的、精神的視野が広くなり、周りの心配や気鬱が少なくなります。

私たちが、物質的食物と、精神的食物の何をどのようなバランスで食べるかによって心理や精神の質も変わってきます。それゆえに、肉体と精神そして心理の活動の調和をとるために、秩序のある食べ方が大切になってくるのです。

目に見える物質的な物事の理(ことわり)だけに囚われず、目に見えない潜象の物理も感じるために、宇宙のコピーである自然を暮らしに取り入れ、私たちカラダも宇宙のコピーである小宇宙となるといいですね。

口から摂取する食でカラダを一杯に満たすのが食事だと考えるのは、物質社会の思考であって、
人間本来の食べ方ではないことを知っていただけるとうれしいです。




今日のお料理



三色ごはん 



葛切りのサラダ



梅牛蒡



玉ねぎの皮のスープ



人参の花びら菓子



野菜のクリアスープ