マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

新しい顔ぶれ

2012年10月06日 00時42分20秒 | マクロビオティック料理基礎 飯(はん)
今日からマクロビオティックの基礎の料理教室<飯のコース>がスタートいたしました。
第19期 秋冬クラスです。

飯のコースの名前は
道元禅師が開祖した禅宗の修行僧の役職に由来します。

皆さんは、道元禅師が修行僧のために書いた典座教訓(てんぞきょうくん)という教えの中にある、典座という役職のことをご存知でしょうか?

典座は、修行僧の為の食事を作る係の僧侶に付けた役職名です。
そして、その役職は、最高位にあります。

典座に課せられた仕事は、修行僧のことだけを思い、ひたすら食事を作るというものです。
その日の季節、気温、天気、食材、修行僧の体調、修行の内容などなど、あらゆることを想定して
修行僧が心よく修行することができるような食事を作ることが典座の修行となるのです。

典座は、さらに飯頭(はんず)と羹頭(こうず)という役割分担をされています。
飯頭はご飯を炊くことが仕事であり、羹頭はおかずを作ることが仕事とされました。

これらの役職に付いた修行僧は、誰よりも早く起き、誰よりも後に寝るという過酷な仕事を任され、
ひたすら炊飯、煮焚きを毎日、毎日、朝、夕と繰り返すのです。

基礎クラスに付けた名前は「飯のコース」、応用クラスにつけた名前は「羹のコース」。

家族や、大切な人のために、ひたすらに食事の準備をし、ココロを込めて作ってくださるようにとの思いを込めました。

私たちに一番大切なものは、主食である「ごはん」です。
ですから、基礎クラスは「飯」ということに主眼をおいて、基本食を中心にした内容です。

今期は、理論も調理もお手当も、私がご指導させて頂くことにしました。
あさ先生にアシストしてもらいながらの贅沢なクラスです。

久しぶりに料理の指導をいたしましたが、
あら、楽しや(^^)/皆さんとご一緒に作るのはいいですね。


今日の理論は、マクロビオティック概論と、陰陽についてでした。
そして、「気」についてのロールプレイをいたしました。
見えない潜象のものが、観えるようになる、瞬間を体感していただきました。
「気」が存在することをご理解いただけたかと思います。

さあ、これから半年間、ご一緒する新しい顔ぶれにお会いし
楽しい予感がいたしました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

本日のお献立は





陰陽玄米ご飯(ぢわもん鍋炊飯、圧力鍋炊飯 食べ比べ)

胡麻塩



食養きんぴら牛蒡



ふのりと青菜、厚揚げの出汁なし味噌汁(古式本醸造麦みそ)