を毎回観ている。
平日の真昼間にテレ東でやってるんだけど、2回に1回はおっぱいが出てくるし、話は陰惨だし、今の時代劇とは全然違うなあ。今は、テレビが社会に与える影響とやらを考えて、自粛してるんだろうな。でも、テレビが存在する前からレイプや殺人はあった。テレビ放送の内容を変えることによって社会を変えようとするのは、わら人形に釘を打ち付けて人を殺そうとするのと同じで、かなり呪術的と言えるのではないだろうか。実際に効果があるかどうかではなく、そうすることによって満足感を得ることに意義があるんだろうね。
本当は、テレビなんかよりも、直接体験のほうが重要なんだと思う。例えば、親に虐待された子供が成長して親になると、今度は自分の子供を虐待するようになる、というしね。
話は飛ぶけど、たまに教養番組なんかで、古い神社に祀られた御神体が男性器の形をしていて、女性アナウンサーがすました声で「古代人のおおらかな性を表現しています」、などと解説したりする場面に出くわすけど、その度に私が思うのは、「現代人にはおおらかな性は許されないのか」、ということだ。
NHKの夜7時の時報は、無味乾燥な音楽ではなく、例えばこんな風にしてみてはどうか。時報だけのためにスタジオが用意され、表面に女性器を思わせる模様が彫られた鐘と、男性そのもののカタチをした鐘撞き棒がセッティングされている。そこへ白い締め込みだけをつけた高橋克典が颯爽と登場し、勢いよく7時の鐘を鳴らす。テレビでそれを見ていた夫婦は顔を見合わせ、無言の内に今夜はどうするのか決める。
テレビのチカラなんて、本来その程度のものではないだろうか。