のDVD、「LIVE AT CBGB 1982」を観る。
他のDVDを探していて、たまたまタワー・レコードで発見。12月24、25、26日の3日間のライヴを編集したもの。カメラはバンドの前と後に一人ずついるだけ。しかも、ライヴが進むうちに、いつのまにか観客席側にいたカメラマンがいなくなってしまって、バンドの後姿ばかりが映し出されるようになる。・・・無理もないことかもしれない。バッド・ブレインズのライヴと聞いて想像がつくだろうが、観客の暴れ方が並ではない。ステージに上がってのダイヴが曲の間中絶えず繰り返されるのだ。カメラマンが恐れをなすのも当然だろう。
それでもこの映像は、一見の価値がある。時には観客の下敷きになりながらも絶叫をやめないH.R.の勇姿と、対照的にどこまでもクールなバックの3人。もともとはフュージョンを演っていたが、セックス・ピストルズに触発されてパンクを始めた、というバンドの来歴が窺えて、興味深い。曲目も、「BIG TAKE OVER」、「ATTITUDE」、「F.V.K」等、初期の代表作ぞろいで、言うことなしだ。