を批判する人たちがいるが・・・・・・。
実は、そういう人たちこそ反知性主義なのだ。なぜなら知性は、知性自身を含むすべてを批判し、相対化するものなのだから。ひとつの体系である以上、「反知性主義」もまた、知性の作品であることは間違いない。
真に知性的な人は、こう言っている。「デカルトはあらゆるものを疑おうとしたが、自分の疑問の価値については疑わなかった」(シュペングラー「西洋の没落」)。
「反知性主義」を批判する人たちからは、知性よりもむしろ、知者としての自分のポジションを確保しようという権力欲、支配欲の匂いがする。