レコードコレクターズがキング・クリムゾンの 「 セイラーズ・テイルズ 1970-1972 」 を特集しているのだが・・・。
とんでもない間違いがある。「 アースバウンド 」 に入っている 「 21世紀の・・・ 」 と 「 グルーン 」 が演奏された1972年2月11日のウィルミントンでのライヴも完全収録されている、というのだが、それは違う。
前にも書いたが、ウィルミントンではアーリー・ショウとレイト・ショウの2度ライヴが行われていて、「 アースバウンド 」 に入っているのは 「 レイト・ショウ 」 の方、「 セイラーズ・テイルズ 」 に入っているのは 「 アーリー・ショウ 」 の方なのだ。それは、聴き比べればすぐわかる。「 21世紀の・・・ 」 でのロバート・フリップのソロが明らかに違うし、「 グルーン 」 ではソロそのものがなくなっている。
これはこれで悪くないが、「 アースバウンド 」 の完全版を期待する人は、裏切られることになるのだ。