を観に行く。
もしもフレディ・マーキュリーが生きていて、オリジナルのままのクイーンだったら、たぶん行かなかっただろう。私はポールの歌が好きだ。フレディのように男声と女声の間を往復したりしないし、ぶっきらぼうな感じがするが、実に陰影に富んでいる。フリー時代から現在まで30年以上もスタイルが変わらないのもすごい。
アンコールを含めて2時間20分のステージで、「ファイア&ウォーター」、「ウィッシング・ウェル」、「オールライト・ナウ」(フリー)、「フィール・ライク・メイキング・ラヴ」、「キャント・ゲット・イナフ」(バッド・カンパニー)が聴けた。あとはもちろんクイーンの曲なんだけど、ブライアン・メイとロジャー・テイラー(カーリー西條にそっくり)のアコースティック・セットがかなり長くて、実際にポールが歌ったのは半分くらい。生前のフレディの映像と声が使われた「ボヘミアン・ラプソディー」のラストで、「ナッシング・リアリー・マター・トゥ・ミー」と渋く歌ったのがクライマックスだった。