で平野綾を見る。
番組プロデューサーの指示によるものかもしれないが、彼女の「素声」はアニメ等で聴かれる声と全く違うらしい。いわゆる「不思議ちゃん」なのだ。
その時その時で全然違う声が出せる声優を、「演技力がある」と評価する人がいるが、私はそうは思わない。例えばキムタクはどんなドラマに出てもキムタクなのであって、役にあわせていちいち整形手術をしたり、ヘンな声色を使ったりすることはない。声が売り物の声優の場合も同じで、彼もしくは彼女にはもともと際立った特徴のある声があるのであって、あくまでもそれをベースにして役に応じたニュアンスを出していけばよい。喜怒哀楽、善悪、聖俗、というような。ここが、物マネ芸人とは違う点だ。
平野綾は、まだまだ若い。年を重ねるにつれて、「素声」と演技の声が近づいてくるだろう。