大阪市内でもミナミ(なんば周辺)から南の方や近鉄線・地下鉄千日前線以南の人は今宮戎サン
反対にキタ(梅田周辺)や地下鉄・中央線や長堀鶴見緑地線以北の人は堀川戎サンに詣でる
のが一般的やないかと思います。
阪神・阪急・JR神戸線方面の人は恵比寿総本社の西宮戎サン、京都は東山区大和大路四条南
にある京都戎サンがメインです。
半分はお出かけ気分の僕なんかと違って地元の神社でひっそりと霊験あらたかに詣でる方も
沢山おられるので、ご近所の戎神社や摂社や末社に恵比寿さんが祀られているのをお参り
しましたと言う声も聞きます。
何万人もが集まって来る大きな社の一人でいるより何百か何千人かの一人の方がご利益は
大きいかも知れませんね。
ま、派手な分だけ活気があるので僕は奈良に住むようになってからでも今宮のえべっさんです。
他の初詣と大きく違うところが吉兆飾りを含む縁起物。
お金を掻き集めるという意味で竹製の「熊手」(箒状)や「み」(塵取りの親玉)に恵比寿様の
お顔やら大判小判や鯛などがいっぱいに付けられているものが何か所でも売られています。
そうそう! 去年の古いお札や笹なんかはここへ来るときに持ってきて境内の大きな桶に
返納して粗末にしないような仕組みになっています。
参詣者の多い時には10分も掛からないうちに3つの桶が満杯になってしまうんです。
その処理の仕方が豪快で、20人くらいのガードマンが何処からともなく現れて手に持った
通行停め帯を隣同士で引っ張って通路を作ります。
車付きの桶を一気に入れ替えるのがまた見ていて楽しい。
それとね、境内の中ではご近所の町会などで作られた〇〇講といった団体が戎神社公認の
縁起物を売っているのも楽しいです。
歴代の福娘さんが集まっている『福娘会』も華やかなんですよ。
拝殿の裏に周って、表でお願いしただけでは耳の遠い恵比須様に通じなかったらいけない
ので、ふたつぶら下げてあるドラをバンバン叩いて参拝を気付いてもらうためにもう一度
お願いして一通りの参拝の儀式を終えます。
縁起を担ぐ人は先ほどの「熊手」や「み」を買ったり参道に並ぶ屋台や露店で買い食いを
して帰ります。
「福をわけてもらう」という作法だそうです。
庶民でエエとこのお坊ちゃんだったので「そういうところで売ってる物は買ってはいけません」と
子供の頃からおタア様にきつく言われていたので自分では買いません。
どこかの社長さんとかと連れ立った時は遠慮せず御馳走になることにしていますが。
今日は今年初めての土いじり(陶芸サークル)でした。
また1年、われのわからない物でも作っていきますかね。