こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

ピアニストの兵隊さん

2011-09-01 21:51:58 | 憲法・平和・沖縄

9月1日窪田空穂記念館で「ピアニストの兵隊さん」出版記念会が開かれ出席しました。この本は、波田在住の古畑博子さんが母親から聞いたお話を絵本にまとめられ郷土出版社から発売されたことをお祝いする会でした。
古畑博子さんのお母さん絢子さんは、戦争が終わろうとするころ下高井郡平岡国民学校へ新任教師として赴任します。戦争が終わり、進駐軍がやってきます。憎き鬼畜米英が突然ピアノを弾き始めます




・・・「同じ人間なんだ。音楽に国境はないんだ」と古畑絢子さん



左から画家の野中秀司さん、古畑博子さん、古畑絢子さん
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岡田の民話

2011-09-01 21:25:32 | 岡田元気会

長野県元気づくり支援金事業・「先人のいきざまを後世に伝える事業」で、民話作家の高田充也先生を招いての2日目の講演会を開催しました。岡田地区をはじめ東山部には多くの民話が残っています。岡田に関連したものでいえば、六助池の狐、商人石、ちょが池の話などがあります。部会では一回目の聞き取り調査を終え、資料を整理し2回目の調査を行い、民話を書き下ろしていく予定です。

ちょが池(稚児池)
 むかし、岡田の伊深に、暮らしはまずしかったが、大層親切なお爺さんが住んでいました。
 ある日、お爺さんが外へ出ると、幼子が泣いていて、そのそばに母親が倒れていました。
 「これは大変だ」
 驚いたお爺さんは、やっとのことで母親を家まで連れてきました。母親は苦しげに、
 「すみません。善光寺詣りへ行く途中ですが、疲れが重なって、ここまでくると目まいがして、倒れてしまいました。お世話をかけてすみません」
と、礼をいいました。
 「いえいえ、こんなむさ苦しいところで良かったら、体が しっかりするまで、いく日でも泊まっていっておくれ」
お爺さんは笑顔で答えました。 
 一夜明けた朝のことでした。
 「お爺さん、池へ連れていって、神さまが、お母さんのお薬を下さるって」
女の子の夢のお告げをきいて、
「これは、女の子の母を思う気持ちが、神さまに通じたのだ。お椀やお膳のように神さまが心配して下さるに違いない」
とお爺さんは思い、すぐに女の子の手をひいて池へ急ぎました。池のふちには、女の子が夢の中で見たと同じ薬の袋が置いてありました。女の子とお爺さんは、池からとびかえり、母親に飲ませました。すると、母親の病気は、めきめきと良くなり、三日たつと、元の体に戻りました。母親と女の子はお礼を言って、善光寺へと旅立って行きました。
 それから後、この池は『ちょが池』と呼ばれ、今では近くの人達が祠を建てて、大事に祀っています。
(語りつぐ民話  高田充也 作)


この話は伊深に伝わる民話です。現在は祠も無く、『稚児の池権現』の石碑が建てられ、近所の心ある人たちがお参りをしている。
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