3、オスプレイの配備、及び飛行訓練について、知事にお伺いします。
アメリカ海軍省と海兵隊は、「MV‐22航空機(オスプレイ)の海兵隊普天間基地への配備と日本での運用に関する環境報告書」を作成、アメリカ政府から報告書を入手した防衛省は、6月13日に報告書を沖縄県に提出しました。オスプレイとは両翼にプロペラがついており理発着時はヘリコプターのように垂直に上下し、上空でプロペラが前に向き直り水平飛行ができる輸送機のことです。
日本政府はこれまで、オスプレイの配備は従来使用されていたヘリコプターCH46の機種変更であると説明してきましたが、報告書によればオスプレイは、これまでCH46が行っていなかった山口県岩国基地と静岡県キャンプ富士での定期的な訓練や、長野県上空を含む全国6ルートでの飛行訓練を実施するとしています。
まず、このオスプレイは試作段階で4回墜落30人が死亡、実戦配備された2010年4月にアフガニスタンで着地に失敗し4人死亡、今年4月にはモロッコで演習中に墜落2人死亡、そしてこの6月13日にフロリダ州で訓練飛行中に墜落、5人が負傷しています。
なぜこんなに事故が多いのかということについて、専門家は「ヘリモードから飛行機モードへの切り替えがうまくいかない」と指摘、またオスプレイの技術評価を担当したアメリカの分析官は「オートローテーション機能が欠如し、人命軽視の軍用機だ」と米下院の公聴会で証言しています。オートローテションとは万が一プロペラが故障しても落下するときの風圧によってプロペラが回り落下速度を緩和する機能です。このオートローテンション機能がなければ自衛隊機であっても日本の航空法では飛行を禁じていますが、日米地位協定で航空法の適用が除外されているため飛行することができるのです。この他、離着陸時の騒音がこれまで以上に大きい、さらに低周波の問題も指摘されています。
過去に米軍機の墜落事故を経験している高知県知事は、オスプレイの配備飛行訓練に強い懸念を示しています。すでに沖縄では県を含むすべての自治体がオスプレイの配備の中止を決議し政府に要請もしています。
米軍基地の75%が沖縄に集中し、なかでも世界で一番危険な基地としてアメリカ自身も認めている普天間基地に、さらに危険なオスプレイが配備されること自体が大きな問題です。2004年8月沖縄国際大学に墜落した事故、日常的に離発着訓練で繰り返される殺人的な騒音、これ以上沖縄に基地負担を求めてはならないと思います。先週の土曜日6月23日は沖縄が本土に復帰し40年目にあたる年の沖縄慰霊の日でもありましたが、太平洋戦争で本土防衛の捨石とされ、戦後占領下におかれ、復帰後も過度に米軍基地が集中している現実を踏まえるならば、私たちも他人事とせず沖縄県民の思いを共有し、オスプレイの配備そのものが問題だと言っていかなければならないと思います。
長野県においても、過去に米軍機の超低空飛行訓練により、民間ヘリとのニアミス、牛の乳が出なくなった、窓ガラスがびりびりと震えた、散歩中の保育園児が泣き出しなどの被害・苦情が寄せられてきました。加えてご説明を申し上げましたように極めて危険なオスプレイの飛行訓練は県民生活に不安をもたらす。これまでも県は在日米軍司令部などに、低空飛行訓練の中止を文書などで何度も申し入れている経緯もございます。県としてオスプレイの配備及び飛行訓練の中止を政府などに申し入れるべきと考えますが知事のご所見をお伺いします。
しっかり情報収集し、指摘したことが事実であると確認されれば政府や米軍に中止を申し入れるべきことを重ねて要請し質問を終わります。
アメリカ海軍省と海兵隊は、「MV‐22航空機(オスプレイ)の海兵隊普天間基地への配備と日本での運用に関する環境報告書」を作成、アメリカ政府から報告書を入手した防衛省は、6月13日に報告書を沖縄県に提出しました。オスプレイとは両翼にプロペラがついており理発着時はヘリコプターのように垂直に上下し、上空でプロペラが前に向き直り水平飛行ができる輸送機のことです。
日本政府はこれまで、オスプレイの配備は従来使用されていたヘリコプターCH46の機種変更であると説明してきましたが、報告書によればオスプレイは、これまでCH46が行っていなかった山口県岩国基地と静岡県キャンプ富士での定期的な訓練や、長野県上空を含む全国6ルートでの飛行訓練を実施するとしています。
まず、このオスプレイは試作段階で4回墜落30人が死亡、実戦配備された2010年4月にアフガニスタンで着地に失敗し4人死亡、今年4月にはモロッコで演習中に墜落2人死亡、そしてこの6月13日にフロリダ州で訓練飛行中に墜落、5人が負傷しています。
なぜこんなに事故が多いのかということについて、専門家は「ヘリモードから飛行機モードへの切り替えがうまくいかない」と指摘、またオスプレイの技術評価を担当したアメリカの分析官は「オートローテーション機能が欠如し、人命軽視の軍用機だ」と米下院の公聴会で証言しています。オートローテションとは万が一プロペラが故障しても落下するときの風圧によってプロペラが回り落下速度を緩和する機能です。このオートローテンション機能がなければ自衛隊機であっても日本の航空法では飛行を禁じていますが、日米地位協定で航空法の適用が除外されているため飛行することができるのです。この他、離着陸時の騒音がこれまで以上に大きい、さらに低周波の問題も指摘されています。
過去に米軍機の墜落事故を経験している高知県知事は、オスプレイの配備飛行訓練に強い懸念を示しています。すでに沖縄では県を含むすべての自治体がオスプレイの配備の中止を決議し政府に要請もしています。
米軍基地の75%が沖縄に集中し、なかでも世界で一番危険な基地としてアメリカ自身も認めている普天間基地に、さらに危険なオスプレイが配備されること自体が大きな問題です。2004年8月沖縄国際大学に墜落した事故、日常的に離発着訓練で繰り返される殺人的な騒音、これ以上沖縄に基地負担を求めてはならないと思います。先週の土曜日6月23日は沖縄が本土に復帰し40年目にあたる年の沖縄慰霊の日でもありましたが、太平洋戦争で本土防衛の捨石とされ、戦後占領下におかれ、復帰後も過度に米軍基地が集中している現実を踏まえるならば、私たちも他人事とせず沖縄県民の思いを共有し、オスプレイの配備そのものが問題だと言っていかなければならないと思います。
長野県においても、過去に米軍機の超低空飛行訓練により、民間ヘリとのニアミス、牛の乳が出なくなった、窓ガラスがびりびりと震えた、散歩中の保育園児が泣き出しなどの被害・苦情が寄せられてきました。加えてご説明を申し上げましたように極めて危険なオスプレイの飛行訓練は県民生活に不安をもたらす。これまでも県は在日米軍司令部などに、低空飛行訓練の中止を文書などで何度も申し入れている経緯もございます。県としてオスプレイの配備及び飛行訓練の中止を政府などに申し入れるべきと考えますが知事のご所見をお伺いします。
しっかり情報収集し、指摘したことが事実であると確認されれば政府や米軍に中止を申し入れるべきことを重ねて要請し質問を終わります。