音楽を学ぶ際に避けては通れないのが音楽用語です。アレグロとかクレッシェンドのように外国語(主にイタリア語)をそのままカタカナにしたものが多いですが、日本語訳あるいはシステムを日本語化したものも結構あります。
日本語訳とシステムの日本語化の例として、例えば調性の言い方、ハ長調とかト長調とかいうヤツです、があります。英語やドイツ語の音名、ABCDEがイロハニホに対応します。それに英語のmajor (ドイツ語だとDur)を「長調」、minor (moll)を短調と訳した語が続きます。
同じヨーロッパでもフランス語だと、Ut majeur(ハ長調), Re mineur(ニ短調), Mi majeur(ホ長調) みたいにCDEではなく階名のUt Re Mi を使います。この Ut Re Mi というのは日本語の階名ドレミのもとになった言い方で、聖ヨハネ賛歌という中世における賛歌の歌詞の各行の冒頭をとったものです。
日本語のイロハも弘法大師が詠んだとも言われている「色はにほへとにりぬるを・・・」という和歌を使っています。「詩」を使うという点では、調性呼称の日本語置き換えとしては、音名ABCにイロハをあてるのではなく、階名Ut Re Mi (Do Re Mi)にあてたと言った方がきれいなのですが、イ=Ut ではありませんので、こうではなかったようです。明治時代の文部省音楽取調掛の役人がこういったことを決めたのだと思いますが、もし彼らがUt Re Mi (Do Re Mi)のいわれを知っていたなら、「イ=Ut(Do)」にしていたかも知れません。このシステムだと今のハ長調がイ長調ということになります。(笑)
日本語訳とシステムの日本語化の例として、例えば調性の言い方、ハ長調とかト長調とかいうヤツです、があります。英語やドイツ語の音名、ABCDEがイロハニホに対応します。それに英語のmajor (ドイツ語だとDur)を「長調」、minor (moll)を短調と訳した語が続きます。
同じヨーロッパでもフランス語だと、Ut majeur(ハ長調), Re mineur(ニ短調), Mi majeur(ホ長調) みたいにCDEではなく階名のUt Re Mi を使います。この Ut Re Mi というのは日本語の階名ドレミのもとになった言い方で、聖ヨハネ賛歌という中世における賛歌の歌詞の各行の冒頭をとったものです。
日本語のイロハも弘法大師が詠んだとも言われている「色はにほへとにりぬるを・・・」という和歌を使っています。「詩」を使うという点では、調性呼称の日本語置き換えとしては、音名ABCにイロハをあてるのではなく、階名Ut Re Mi (Do Re Mi)にあてたと言った方がきれいなのですが、イ=Ut ではありませんので、こうではなかったようです。明治時代の文部省音楽取調掛の役人がこういったことを決めたのだと思いますが、もし彼らがUt Re Mi (Do Re Mi)のいわれを知っていたなら、「イ=Ut(Do)」にしていたかも知れません。このシステムだと今のハ長調がイ長調ということになります。(笑)