リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

「べにがらとんぼ」驚愕の新事実が!(3)

2020年02月25日 13時27分05秒 | 音楽系
この歌の歌詞の「べにがらとんぼ」ってどんなトンボだろうということが気になりました。プログラムの解説に書いておかなくてはなりません。で、ネットでぐぐってみましたが、なかなか見つかりません。ひとつだけ、それについての記述がありまして、そこにはウスバキトンボ(ベニガラトンボ)とありました。

早速この「ウスバキトンボ」を調べていましたら、赤とんぼによく間違えられるトンボらしいですが、色が少し異なり現れる時期が赤とんぼより少し前、つまり夏に飛ぶトンボのようです。

ベニガラトンボの「ベニガラ」は「紅殻」のようです。ひょっとして誰か別の人が歌を作っているかもと思い、事のついでにYouTubeで紅殻トンボを検索してみると、何とやっぱり別の曲がありました。それはなんと野口雨情作詞、山田耕筰作曲です。こんなビッグネームコンビの曲が存在していたことも知らず、曲を作ってしまっていたんですねぇ!知らぬがホトケというか盲人蛇に怖じず、という感じです。(笑)

YouTubeのビデオクリップを聴いてみますと、とても芸術的な作品で、有名な「赤とんぼ」よりも芸術的と言えるくらいの作品でした。私は稲葉先生が宿題に出された歌詞でワンコーラスだと思っていたのですが、山田耕筰の曲を聴いてみますと、これで2コーラス分でした。そうだとは全く知らずに・・・(「早くゆってよん」って感じ←なんかこんなCMありました)

ともあれ、私の「べにがらとんぼ」は50年以上もずっと私の頭の片隅にあったメロディであるわけだし、もともと山田耕筰に対抗して作ったというものでもありません。そもそも16歳当時、山田耕筰の曲という「解答」があったら曲を作っていなかったかも知れません。今回の私の作品は器楽曲で、ずっと現代的な響きもありますので、別物として聴いて頂ける嬉しいです。