リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

「べにがらとんぼ」驚愕の新事実が!(1)

2020年02月23日 15時45分26秒 | 音楽系
4月の「リュート音楽のひととき」シリーズのコンサートで、何曲か自作の曲を演奏する予定ですが、ひさびさに新しい作品を演奏してみようということで1曲作ってみました。

題材にしたのが、16歳の時に作ったメロディ。前から何らかのまとまった曲にしてみたいと、頭の片隅には記憶していたメロディです。実はこれ、当時四日市南高校で音楽の教鞭をとっていらした稲葉先生(合唱の指導で有名だったらしいです)が生徒に出した冬休みの宿題で作ったものです。私は別の高校に通っていましたが、四日市南高校に通っていた知り合いからこの宿題のことを知り「自主的に」宿題をやりました。

その宿題とは、次の歌詞にメロディをつけよ、というものでした。

「とんぼくるかなとうらへでてみたら、とんぼとんできてつるべにとまる、とんぼかわいやべにがらとんぼ、あかいおびなどちょっとしめてくる」



当時(1967年)の手書きの楽譜の上部にはこのような歌詞がかかれています。作ったメロディは楽譜写真の下から2段目と3段目に書かれているものです。基本的にドリア調風ですが、終わり2小節目にモードが変わって「ファのナチュラル」というドリア調にはない音が出て来て、メロディに変化を与えるという、ちょっとこましゃくれたことをやっています。