リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ナンチャッテ情報(2)

2020年05月11日 15時05分14秒 | 日々のこと
本年度から新しい学習指導要領に基づく授業が小学校で行われていますが(といっても休業中の学校が多いです)、実は私、前の前の学習指導要領(外国語:1998年告示)作成に関わっていました。文部省(文部科学省になる少し前でした)による告示があった朝、ラジオのニュースで「・・・英語科は必修単語が100語になって大幅減です・・・」とアナウンサーは伝えていました。でも実際は大幅減ではなく、必修単語という提示の仕方をやめて、コアになる単語という示し方に変えたということでした。

小学校算数の円周率も3.14ではなく3になってしまった、と大騒ぎになっていたことも記憶されている方も多いと思います。授業時間数も「ゆとり」を持たせるために大幅に減ったなんてたたかれました。あげくの果て「ゆとり」というレッテルを貼られてしまい、「ゆとり」世代なることばも生まれてしまいました。

学習指導要領をしっかり読んでみれば、英語の100語指定も円周率も授業時間数もボロクソに言われる筋合いは全くありませんが、もうすでに悪い意味の「ゆとり」は定着して久しいです。その頃に小中高生だった人達も自分たちは「ゆとり世代」だと揶揄されるという話もあります。