リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ケシカラン

2020年05月14日 15時35分52秒 | 日々のこと
熊本県で「違法なケシ」が自生しているというニュースがありました。ウィキで調べて見ますと開花期は4月~6月頃に開花とありましたので、この時期ですね。

「違法なケシ」という言い方はまともにとるとちょっと変。「違法なケシ」に言わせれば、「オレは何も悪いことはしていない!」と言うでしょうし、ケシ自体が刑務所に行くこともありません。植物の種としてのケシ自体には違法も合法もないので、「人間が摘んだり栽培したりしたら違法になるケシ」の短縮語と解釈しておきましょう。どのようなケシであっても何の責任もありませんし悪意もありません。

新型コロナウィルスも似たところがあります。さすがに違法ウィルスという言い方はしませんが、彼らは自身の生存戦略に従って生存域をどんどん拡大しているだけで、彼らに悪意はありません。

人間の周りにはいろんな生物がいてお互いに共存しています。私たちは彼らとバランスをとって生活し、時には利用させていただくこともあります。そしてあまり人間がのさばりすぎると彼らから警告を受けます。

「違法なケシ」は医薬品として利用させてもらっていますので有り難く思うべきでしょうし、今回の新型コロナ禍は人間社会のシステムあるいは生き方そのものに対する警告というふうに考えるべきだろうと思います。